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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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1足目。言わずと知れたサイト運営。
2足目。ここでの小ネタ。
3足目。月初に届いたデュオデシムFF。
4足目。橋本治訳『窯変・源氏物語』。

特に4ね。橋本治、恐るべし・・・止まらなくなりました。いや、1冊が高いから、1冊目を大事に、大事に読んでますけど(笑)ナチュラルに、光源氏がヴァンツァーでどうしようかと思っています。なんだろ、あの気だるい感じ。あの気だるさが嫌だって人もいますけど、私にはストライクでしたね。面倒くさがりで、マザコンで、女に目覚めた途端にものすごい波に乗るという(笑)ヴァンツァーか眠狂四郎かというくらい、素敵なマザコンっぷりです。
なんかね、マザコンとか、シスコンとか、ブラコンとか、私の読む漫画や小説は、そういう人がたくさん出てくるんです。一輝兄さんと瞬とか、河井さんと貴子お姉さまとか。あ、両方とも車田作品だった。そうか、車田はそういうのが好みか(←違います、たぶん)

3足目のデュオデシムは、進めたいのに源氏のせいでまだあまり触っていません。お互いの記憶がないラグナとスコールが、どんな会話をするのか・・・頼むぞ、スクエニ・・・あんまり可哀想なことすんじゃねーぞ・・・。

1と2に関しては、さっさと書けよ、って話です。でも4足のわらじを履きこなせるようなファッショナブルな子ではないので、こまっちんぐ。そのもやもやを、友人にぶつけてみました。

「平凡を絵に描いたような男の子が、猫科のイケメンふたりに溺愛される話が読みたいんだ!!」

高校生でね、友達はいないけど動物にはやたら好かれるひたすら平凡な容姿の子(『コウキ』と命名)が、同級生のイケメンふたりに溺愛されるの。黒髪眼鏡の知的な美形と、茶髪のワイルド系男子のふたりに。イケメンふたりは黒豹とかライオンとかになるの。闇パ的な。そういう学園ふぁんたじーが読みたいと無茶振りをしている最中です。返ってきた設定がツボって、悶えました。黒髪男子は天文部。眼鏡は伊達だそうです。茶髪男子は、調理部所属。ライオンヘアーとゴールドのピアスがトレードマークのワイルド系イケメンなのに、しばしば泣きが入ってヘタレるとか。ふふふ。これは私のわらじじゃないもの。待ってるだけでいいんだもの。ふふふ。

いやー、楽しみがいっぱいありすぎて困るって、贅沢ですよねー。

**********

彼氏と喧嘩をした翌日、カノンは授業以外の時間は妹にべったりくっついていた。
彼なりの、情緒を安定させる手段のひとつであった。
ソナタに否があるはずもなく、「可愛いなー、可愛いなー」と子どものように自分にくっついてくる兄の様子に目を細めていた。
ソナタと同じクラスに問題の彼氏もいるわけだが、目が合うたびにふいっと視線を逸らすと、ショックを受けたような顔になっていた。
自分は女の子に囲まれて鼻の下を伸ばしていたに違いないのだから、いい気味だ。
カノンに冷たくされたのが余程堪えたのか、その彼氏は昼休みになると肩を落としてしょんぼりした様子で教室を出て行った。

「──ちょっと」

昼食は一緒に摂ることが多かったけれど、知るものか、とぷりぷり怒っていたカノンは、少し険のある口調で声を掛けられ、そちらに目を向けた。
合唱部の部長だ。
僅かに眉間に皺を寄せるようにしている少女に、カノンも常より表情を険しくする。

「・・・なに」
「彼って、いつもああなの?」
「・・・はい?」
「彼よ、キニアン。あなたたち、付き合ってるんでしょう?」
「・・・だったら、なに?」

まさか別れろとか、身を引けとか、そういう話だろうか、と身構えるカノン。

「嫌にならない?」
「──は?」

腕組みをした少女の言葉に、カノンは菫色の瞳を真ん丸にした。

「いつもあんなに口煩いわけ?」
「くち・・・うる・・・?」

誰のことだそれは、と目をぱちくりさせているカノンに、少女は大きなため息を零した。

「顧問より厳しいんだけど。2、3小節歌ったら止めて注文つけるし、音が当たらないと当たるまでやらせるし」
「・・・・・・」
「失礼かも知れないけど、あんな細かいこと言う人と一緒にいて、疲れない?」
「・・・・・・」
「みんな、練習終わってあんなにぐったりしたことないわよ」

いよいよ誰の話をしているのか分からなくなってきたカノンだった。
ぽかん、として聞いているカノンの隣で、ソナタがくすくすと笑っている。

「ほら、ね? 大丈夫でしょう?」

どうやらこの合唱部の少女は、キニアンが彼女たちの歌に対してこと細かな指導を行ったことで、かなり疲れてしまったらしい。
ソナタは、こうなることが分かっていた、ということだろう。

「・・・よく分からないけど・・・ごめんなさい・・・?」

一応自分の彼氏のことなので、謝ってみる。

「別にあなたに謝って欲しいわけじゃないし、彼に腹を立てているわけでもないわ。むしろ、彼の言うように歌ってみると確かに前より綺麗に響くの」
「あぁ・・・そう」

音楽のことはさっぱり分からないカノンは、曖昧に相槌を打つ。

「でも、普段あまり喋らなさそうなのにあんなに喋るから、あなたといるときもそうなのかと思って」
「そんなに喋る方じゃないよ。教室にいるときと一緒」

ただ、とカノンはちいさく笑った。

「アリス、音楽馬鹿だから」
「あぁ、それはよく分かったわ」

頷いた少女は、言いたいことは言ったのだろう、自分も練習のために教室を出て行った。

「ね? 女の子たちは、キニアンと仲良くなるどころの話じゃなかったでしょう?」
「犬並みの耳だからね」

ふん、と鼻を鳴らすカノンに、ソナタは微笑みかけた。

「カノン」
「うん?」
「ほっとした顔してるよ?」
「・・・・・・」

即座に「違う」と否定しようとしたカノンだったけれど、何だかうまく言葉が出てこなくて結局黙ってしまった。
それを見て、ソナタはやはりにこにこ笑っていたのだった。


**********

キニアンのぷちモテ期終了のお知らせ。
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