小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
シェラ、カノン、ソナタ、ハピバ!!
というわけで、今年も彼らの誕生日がやって参りました。早い・・・1年が早すぎる・・・。3日くらい前に年明けたと思ったら年末。今年も数えるくらいしか彼らを描いてあげられませんでした。酒飲んでる暇があるなら描いてやれ、という話です。
昨日はおばの家でパソコン教室、今日は妹の家でクリスマスパーチーです。会社はあと4日で終わり。その後は子守。で、年明け。ん~、頑張る!
さて、ちょこっとだけ小ネタ
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シェラは、とてもソワソワしていた。
リビングのソファから立ち上がろうか、でも、やっぱり、いや、でも、どうしよう、でも、と腰を浮かせかけては座るの繰り返し。
「「奥さんが出産前の旦那さんじゃないんだから」」
ちょっとは落ち着きなよ、と双子が声を揃える。
優雅に紅茶と珈琲のカップを傾ける双子に知るはずもない、大昔彼らの父親が口にしたのと同じことを言われて、シェラは一瞬動きを止めた。
「で、でもね」
「パパついてるし」
「そうなんだけど」
「人の肌は傷つけない特殊ナイフ使ってるんでしょ?」
「そうなんだけど!」
やっぱり行ってくる! と立ち上がったシェラに、
「「──男の嫉妬は見苦しいですよ」」
と声が掛けられた。
思わず双子を軽く睨んでしまったシェラだった。
涼しい顔でカップを傾けている様がヴァンツァーそっくりだったからだ。
「──だってあの子たちが料理するって言うんだよ?!」
一緒にクッキーやパンなど、簡単なものを作ったことはあるが、きっと今日は違う。
それなのに、その場に自分がいられないなんて! とシェラは息巻いている。
要は、自分が見守っていたい、ということなのだ。
「主役が見てちゃ意味ないでしょうが」
ソナタの言うことはもっともだ。
今日は、シェラと双子の誕生会。
四つ子の子どもたちは、大好きなシェラと兄姉に手作りの料理を食べてもらうのだ、と父を味方につけて朝から格闘中。
ちなみに双子の夫たちは買い出し中だ。
「そりゃあ、ぼくだって気になるけどさ」
カノンは軽く嘆息してシェラを見る。
「先に見ちゃったら、出てきたものへの感動も、反応も薄くなるでしょ」
めいっぱい喜んで褒めてあげたい、と言うカノンの意見も正しい。
「もちろん、コゲコゲの料理が出てきたって食べるけどね」
にこっ、と笑うソナタに、シェラはしおしおと項垂れてソファに座り直した。
「・・・またあいつの株が上がる」
「「やっぱり嫉妬か」」
「仕事が出来て美形で強くて懐が広くて子守と料理が得意な男は敵だ」
「「似たもの夫婦め」」
「くそっ。プレゼントに惑星が欲しいとか言ってやる!」
「あー、それは難しい」
「難しいけど、リィに頼んで所有権移してもらうくらいのことは」
「──やっぱりいらない!」
駄々っ子のようになっているシェラが可愛くて、双子はクスクスと笑った。
「大丈夫だよ、シェラ」
「そう、大丈夫」
ねー、と頷きあう子どもたちに、シェラは「何が」とジト目を向けた。
「いくらパパの株が上がったってちびちゃんたちはシェラのことが大好きだし」
「父さんもシェラのことが大好きだし」
何にも問題ないよ! と満面の笑みを浮かべる双子に、シェラは唇を尖らせた。
「・・・知ってる」
「ちなみに、私たちもシェラが大好きです!」
きゃ~~~、と歓声を上げながら双子に抱きつかれ、シェラはへにょり、と眉を下げた。
「・・・うん、知ってる」
私も、みんなのことが大好きだよ、と双子を抱きしめ返し。
「──へぇ。そこには俺も含まれているのか?」
と、いつの間にか部屋に入ってきていたヴァンツァーに意地悪く訊かれるのも、
「「シェラ~~~~~! キッチュがやけたよ!」」
「キッシュ、だよ」
「ちいさいのたくさん作ったから、たくさん食べてね!」
四つ子の子どもたちの笑顔に癒やされるのも。
当たり前で幸せな、日常のひとコマ。
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さ、こっちもキッシュが焼けたぞ!
欲張って大きいタルト型で焼こうとするからいけないことに気付いた。使い捨てのマドレーヌ用アルミ型を使えば良かったんだな・・・。
そんなわけで、焼き立てキッシュを持って、妹の家でパーチーです。
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