小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
PCを起動させると、
カラカラカラカラカラカラカラカラ!!!!
とすごい音がしています。たぶん、電源のファンの羽根がいけないんじゃないかと。3年保証のついたPCで、まだ1年しか経っていないので無償で直るんですが、でも、修理に出すと10日くらいかかるじゃないですか。モデムの交換で2~3日我慢するのだって死ぬ思いをしていた私にとって、そんなに長いことPCと離れていたら・・・おおこわっ!!
なので、
1.電源ユニットを買って自分で交換する
2.セカンド用にモバイルノートPCを買って修理に出す
どっちがいいかなぁ、と悩み中。電源交換は仕事でやったことあるんで、自宅でも大丈夫でしょう。ドライバーあるし。たぶん、相性問題さえクリアすれば、自作PC作れますし。1回作ってみたいんですけどね。作らないけど。昔と違って自作するメリットあんまりないし。出来てるの買っても安いですからね。電源交換だと、80PLUSのGoldとかPlatinumとか、いいやつ買っても小1万。1時間もあれば終わるでしょう。
ノートPC買うと、4~5万くらい。いや、だって3万くらいで買えるクズみたいなPCじゃ嫌だもの・・・Win8は使い勝手悪そうだからいらないけど、いくらデュアルコアでもWin7でCeleronなんて絶対嫌だし・・・セカンドとはいえ、Core i5は必須です。電源直ったら何に使うんだ、って話ですが(笑)
ノートは前から欲しいのは欲しいんですけど、そうそう使わないですしねぇ。仕事で疲れてるから、衝動買いしたいだけなのかも知れません(笑)
10日我慢して修理に出すという選択肢は、ほぼありません(笑)まぁ、音だけっちゃー、音だけなので、しらばく様子を見ますけどね。
さて。陰陽師がなかなか進まないのは、かっこいいヴァンツァーが書けないからだと気づいた次第。ちょっとリハビリでも。ちょっと心は痛むんですが・・・
カラカラカラカラカラカラカラカラ!!!!
とすごい音がしています。たぶん、電源のファンの羽根がいけないんじゃないかと。3年保証のついたPCで、まだ1年しか経っていないので無償で直るんですが、でも、修理に出すと10日くらいかかるじゃないですか。モデムの交換で2~3日我慢するのだって死ぬ思いをしていた私にとって、そんなに長いことPCと離れていたら・・・おおこわっ!!
なので、
1.電源ユニットを買って自分で交換する
2.セカンド用にモバイルノートPCを買って修理に出す
どっちがいいかなぁ、と悩み中。電源交換は仕事でやったことあるんで、自宅でも大丈夫でしょう。ドライバーあるし。たぶん、相性問題さえクリアすれば、自作PC作れますし。1回作ってみたいんですけどね。作らないけど。昔と違って自作するメリットあんまりないし。出来てるの買っても安いですからね。電源交換だと、80PLUSのGoldとかPlatinumとか、いいやつ買っても小1万。1時間もあれば終わるでしょう。
ノートPC買うと、4~5万くらい。いや、だって3万くらいで買えるクズみたいなPCじゃ嫌だもの・・・Win8は使い勝手悪そうだからいらないけど、いくらデュアルコアでもWin7でCeleronなんて絶対嫌だし・・・セカンドとはいえ、Core i5は必須です。電源直ったら何に使うんだ、って話ですが(笑)
ノートは前から欲しいのは欲しいんですけど、そうそう使わないですしねぇ。仕事で疲れてるから、衝動買いしたいだけなのかも知れません(笑)
10日我慢して修理に出すという選択肢は、ほぼありません(笑)まぁ、音だけっちゃー、音だけなので、しらばく様子を見ますけどね。
さて。陰陽師がなかなか進まないのは、かっこいいヴァンツァーが書けないからだと気づいた次第。ちょっとリハビリでも。ちょっと心は痛むんですが・・・
**********
どうしてこうなってしまったのか、シェラは内心で盛大な舌打ちを漏らした。
休日の繁華街。
ほんの少し目を離した隙に、アリアとリチェルカーレは悪漢の腕の中。
完全に己の失態だ。
勘が鈍ったとは思いたくないが、事実は事実。
しかし、連邦大学惑星で誘拐紛いの行いをする馬鹿がいるとは。
そもそも誘拐はもっとも成功率の低い犯罪のひとつだというのに、愚かな人間がいたものだ。
人通りの多い繁華街。
すでに通報されているだろう。
警官が来るまでは時間の問題。
待つつもりはまったくないシェラだったが、隣の男はどう出るかな、と。
ちらり、と見上げた横顔は、凪いだ湖面のように何の表情も浮かんでいなかった。
ぞくり、と背筋を駆け抜けた悪寒に、すぐに顔を正面へと戻し、思わず犯罪者たちへ同情しそうになったシェラだった。
「逃げろ!」と忠告までしてやりたい気分になってしまった。
自分だったら、絶対敵に回したくない相手だ。
つい先程まで穏やかな笑みを浮かべていたその美貌は、極限まで研ぎ澄まされた刃。
かつてのような、抜き身の刃ではない。
納刀されたまま、『時』を待っている妖刀のような雰囲気。
達人の剣は、鞘から抜く瞬間が、もっとも威力を発揮するのだと言う。
抜かれてしまった刃は死んだも同じ。
であれば、次にこの男が動いた瞬間、すべては終わるのだろう。
だからこそシェラは、今にも泣きそうな幼い娘たちに、にっこりと微笑みかけたのだ。
「何笑ってやがる。気でも違ったのか」
下卑た笑いを浮かべる男たちを自分の手で屠ってやっても良かったのだが、今の自分の役目は違う。
もし子どもたちが大きな声で泣いたりすれば、暴力を振るわれる可能性もある。
シェラたちのいる場所から犯罪者──ひいては娘たちのいる場所までは、およそ10メートル。
40代になっても並みのアスリート以上の身体能力を持っていることを自負してはいるが、子どもたちに関してはほんの僅かな危険も許されない。
であれば、今にも沸騰しそうな血と頭を押さえつけなければいけない。
「あーちゃん、りっちゃん。しー、だよ?」
「「・・・・・・」」
シェラが微笑みかけると、幼い娘たちの色違いの瞳から、ぽろり、と涙が零れた。
愛らしい顔は真っ青になっている。
感受性の強い子どもたちは、きっと男たちの薄汚れた気配におびえているのだろう。
駆け寄りたくなる衝動を堪えるのに、爪が手のひらに食い込むほど、強く拳を握らなければいけなかった。
奥歯をぐっと噛み締め、悪漢どもを射殺すための視線を浮かべたがる目から、最大限の努力でもって力を抜いた。
「お目目を閉じて、私が3つ数えたら、両手を広げるんだよ?」
いい? と問いかけるシェラ。
犯罪者どもは、ゲラゲラと笑っていた。
もしかすると、何か薬物でも使っているのかも知れない。
瞳に正気の色がない。
「手を広げろ、だとよ!」
「無理に決まってんだろう。俺たちが、がっちり抱っこしちゃってんだからなぁ!!」
男たちが頬ずりするように顔を寄せると、アリアとリチェルカーレーの顔が思い切り引きつった。
声も出ないのだろう。
ひっ、と鋭く息を呑む気配が、シェラのところまで感じられた。
──ダメだ、動くな。
子どもたちのことではない。
これは、自分に言い聞かせたこと。
今にも地面を蹴ろうとする足を、意思の力でねじ伏せる。
「さぁ・・・お目目を閉じて」
低くなりそうな声を、必死に高く保つ。
子どもたちに、これ以上の不安を与えてはいけない。
恐ろしくて仕方がないだろうに、子どもたちはシェラの言いつけを守って目を閉じた。
「いくよ・・・ひとーつ」
ぐっと足に力を入れる。
極限まで感覚を研ぎ澄ませると、周囲の動きがスローモーションのようになる。
「ふたーつ」
ざわつく周囲の声も、遠くから聞こえてくるサイレンの音も、音という音が世界から消え、自分の心臓の音と、筋肉や骨の動くわずかな音だけがすべてになる。
「み」
──ふ、と。
頭上から押し付けられるような重力が軽くなったと思った瞬間、シェラは地面を蹴った。
「ぃーっつ」
──ぱっ!!
言いつけ通り、アリアとリチェルカーレは両手を大きく広げた。
そして、開かれた目線の先には、誰よりも大好きな人。
「──はい、おかえりなさい!」
にっこりと微笑みを浮かべるシェラの腕の中で、アリアとリチェルカーレは色違いの瞳を更に大きく見開いた。
「「──シェラぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
ぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!! と力いっぱい抱きつくと、同じように強く、やさしく抱き返してくれる大好きな人。
「シェラ~~~!!」
「シェラ~~~!!」
ふぇぇぇぇん!! と大きな声で泣く子どもたちに、「よしよし、いい子だったねぇ」と言って頭を撫でてやるシェラ。
「よく頑張ったな」
すぐ近くに生まれた低い声に、シェラと子どもたちは揃って顔を上げた。
そこには、いつものように穏やかな笑みを浮かべた美貌の男。
「「──パパぁぁぁぁぁ!!」」
一生懸命腕を伸ばす娘たちを、シェラごと抱きしめるヴァンツァー。
そんな男に、シェラは「やったのか?」と小声で訊ねた。
見れば、当然のことながら、悪漢どもはピクリとも動かず地面に伏している。
この男が本気になれば、レティシアですらその気配と動きを追うのに苦労するのだ。
小悪党ごときが、百人束になっても敵う男ではない。
「さすがに、それは拙いだろう」
やっても良かったんだが、とその美しい顔に書いてあるのは見なかったことにしたシェラだった。
どうせ、周りで騒いでいる通行人たちも、『目撃者』としての役には立つまい。
「あいつらは、勝手に足を滑らせた拍子に、子どもたちを手放したんだ。それを、お前が受け止めただけのこと」
どうやら、そういうシナリオらしい。
到着した警官隊にもそう説明し、「早く子どもたちを安心させたいから」とさっさと事情聴取も切り上げて、帰路についた4人。
「パパ、しゅっごいの!」
「ビューン、って!」
「しゅぱぁっ! って!」
「ビシビシッ、って!」
しゅっごいの!! と、こちらはカノンとソナタとその夫たちに連れられて出かけていた四つ子の兄たちに報告する少女たち。
恐ろしい目に遭ったはずなのに、『パパはヒーロー』という興奮に、悪い印象は消えてしまったらしい。
ロンドとフーガの方が、余程心配そうな顔をしている。
とりあえずは怖い思いを引きずらないようで良かったと胸を撫で下ろしながら、シェラはぽつりと呟いた。
「・・・あの子たち、見えてたんだな、お前の動き」
「目が合ったからなぁ」
「──え?」
びっくりしてヴァンツァーを見ると、当の男は何でもない顔で告げた。
「お前が3つ目を数え始めたとき。もう大丈夫だと思ったんだろうな。さっさと目を開けていた。随分と気が早い、と思ったが」
信頼されていたのなら嬉しい、とちいさく笑う男。
「あれだけ大泣きしたのに・・・?」
「怖くて泣いたというより、ほっとして泣いたんだろう」
「我が子ながら、肝の据わった子たちだ」
半ば呆れたように呟いたシェラに、ヴァンツァーはまた笑った。
そして、
「お前も、よく動かないで我慢したな」
と言って、銀色の頭を撫でた。
シェラは一瞬顔を顰めそうになったものの、ふぅ、と息を吐き出すと、口許を綻ばせて大きな手にされるがままに身を任せたのだった。
**********
守りし者としての使命が、ヴァンツァーを突き動かしているんだ。
・・・これが分かったら、私とあなたはザルバです。
どうしてこうなってしまったのか、シェラは内心で盛大な舌打ちを漏らした。
休日の繁華街。
ほんの少し目を離した隙に、アリアとリチェルカーレは悪漢の腕の中。
完全に己の失態だ。
勘が鈍ったとは思いたくないが、事実は事実。
しかし、連邦大学惑星で誘拐紛いの行いをする馬鹿がいるとは。
そもそも誘拐はもっとも成功率の低い犯罪のひとつだというのに、愚かな人間がいたものだ。
人通りの多い繁華街。
すでに通報されているだろう。
警官が来るまでは時間の問題。
待つつもりはまったくないシェラだったが、隣の男はどう出るかな、と。
ちらり、と見上げた横顔は、凪いだ湖面のように何の表情も浮かんでいなかった。
ぞくり、と背筋を駆け抜けた悪寒に、すぐに顔を正面へと戻し、思わず犯罪者たちへ同情しそうになったシェラだった。
「逃げろ!」と忠告までしてやりたい気分になってしまった。
自分だったら、絶対敵に回したくない相手だ。
つい先程まで穏やかな笑みを浮かべていたその美貌は、極限まで研ぎ澄まされた刃。
かつてのような、抜き身の刃ではない。
納刀されたまま、『時』を待っている妖刀のような雰囲気。
達人の剣は、鞘から抜く瞬間が、もっとも威力を発揮するのだと言う。
抜かれてしまった刃は死んだも同じ。
であれば、次にこの男が動いた瞬間、すべては終わるのだろう。
だからこそシェラは、今にも泣きそうな幼い娘たちに、にっこりと微笑みかけたのだ。
「何笑ってやがる。気でも違ったのか」
下卑た笑いを浮かべる男たちを自分の手で屠ってやっても良かったのだが、今の自分の役目は違う。
もし子どもたちが大きな声で泣いたりすれば、暴力を振るわれる可能性もある。
シェラたちのいる場所から犯罪者──ひいては娘たちのいる場所までは、およそ10メートル。
40代になっても並みのアスリート以上の身体能力を持っていることを自負してはいるが、子どもたちに関してはほんの僅かな危険も許されない。
であれば、今にも沸騰しそうな血と頭を押さえつけなければいけない。
「あーちゃん、りっちゃん。しー、だよ?」
「「・・・・・・」」
シェラが微笑みかけると、幼い娘たちの色違いの瞳から、ぽろり、と涙が零れた。
愛らしい顔は真っ青になっている。
感受性の強い子どもたちは、きっと男たちの薄汚れた気配におびえているのだろう。
駆け寄りたくなる衝動を堪えるのに、爪が手のひらに食い込むほど、強く拳を握らなければいけなかった。
奥歯をぐっと噛み締め、悪漢どもを射殺すための視線を浮かべたがる目から、最大限の努力でもって力を抜いた。
「お目目を閉じて、私が3つ数えたら、両手を広げるんだよ?」
いい? と問いかけるシェラ。
犯罪者どもは、ゲラゲラと笑っていた。
もしかすると、何か薬物でも使っているのかも知れない。
瞳に正気の色がない。
「手を広げろ、だとよ!」
「無理に決まってんだろう。俺たちが、がっちり抱っこしちゃってんだからなぁ!!」
男たちが頬ずりするように顔を寄せると、アリアとリチェルカーレーの顔が思い切り引きつった。
声も出ないのだろう。
ひっ、と鋭く息を呑む気配が、シェラのところまで感じられた。
──ダメだ、動くな。
子どもたちのことではない。
これは、自分に言い聞かせたこと。
今にも地面を蹴ろうとする足を、意思の力でねじ伏せる。
「さぁ・・・お目目を閉じて」
低くなりそうな声を、必死に高く保つ。
子どもたちに、これ以上の不安を与えてはいけない。
恐ろしくて仕方がないだろうに、子どもたちはシェラの言いつけを守って目を閉じた。
「いくよ・・・ひとーつ」
ぐっと足に力を入れる。
極限まで感覚を研ぎ澄ませると、周囲の動きがスローモーションのようになる。
「ふたーつ」
ざわつく周囲の声も、遠くから聞こえてくるサイレンの音も、音という音が世界から消え、自分の心臓の音と、筋肉や骨の動くわずかな音だけがすべてになる。
「み」
──ふ、と。
頭上から押し付けられるような重力が軽くなったと思った瞬間、シェラは地面を蹴った。
「ぃーっつ」
──ぱっ!!
言いつけ通り、アリアとリチェルカーレは両手を大きく広げた。
そして、開かれた目線の先には、誰よりも大好きな人。
「──はい、おかえりなさい!」
にっこりと微笑みを浮かべるシェラの腕の中で、アリアとリチェルカーレは色違いの瞳を更に大きく見開いた。
「「──シェラぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
ぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!! と力いっぱい抱きつくと、同じように強く、やさしく抱き返してくれる大好きな人。
「シェラ~~~!!」
「シェラ~~~!!」
ふぇぇぇぇん!! と大きな声で泣く子どもたちに、「よしよし、いい子だったねぇ」と言って頭を撫でてやるシェラ。
「よく頑張ったな」
すぐ近くに生まれた低い声に、シェラと子どもたちは揃って顔を上げた。
そこには、いつものように穏やかな笑みを浮かべた美貌の男。
「「──パパぁぁぁぁぁ!!」」
一生懸命腕を伸ばす娘たちを、シェラごと抱きしめるヴァンツァー。
そんな男に、シェラは「やったのか?」と小声で訊ねた。
見れば、当然のことながら、悪漢どもはピクリとも動かず地面に伏している。
この男が本気になれば、レティシアですらその気配と動きを追うのに苦労するのだ。
小悪党ごときが、百人束になっても敵う男ではない。
「さすがに、それは拙いだろう」
やっても良かったんだが、とその美しい顔に書いてあるのは見なかったことにしたシェラだった。
どうせ、周りで騒いでいる通行人たちも、『目撃者』としての役には立つまい。
「あいつらは、勝手に足を滑らせた拍子に、子どもたちを手放したんだ。それを、お前が受け止めただけのこと」
どうやら、そういうシナリオらしい。
到着した警官隊にもそう説明し、「早く子どもたちを安心させたいから」とさっさと事情聴取も切り上げて、帰路についた4人。
「パパ、しゅっごいの!」
「ビューン、って!」
「しゅぱぁっ! って!」
「ビシビシッ、って!」
しゅっごいの!! と、こちらはカノンとソナタとその夫たちに連れられて出かけていた四つ子の兄たちに報告する少女たち。
恐ろしい目に遭ったはずなのに、『パパはヒーロー』という興奮に、悪い印象は消えてしまったらしい。
ロンドとフーガの方が、余程心配そうな顔をしている。
とりあえずは怖い思いを引きずらないようで良かったと胸を撫で下ろしながら、シェラはぽつりと呟いた。
「・・・あの子たち、見えてたんだな、お前の動き」
「目が合ったからなぁ」
「──え?」
びっくりしてヴァンツァーを見ると、当の男は何でもない顔で告げた。
「お前が3つ目を数え始めたとき。もう大丈夫だと思ったんだろうな。さっさと目を開けていた。随分と気が早い、と思ったが」
信頼されていたのなら嬉しい、とちいさく笑う男。
「あれだけ大泣きしたのに・・・?」
「怖くて泣いたというより、ほっとして泣いたんだろう」
「我が子ながら、肝の据わった子たちだ」
半ば呆れたように呟いたシェラに、ヴァンツァーはまた笑った。
そして、
「お前も、よく動かないで我慢したな」
と言って、銀色の頭を撫でた。
シェラは一瞬顔を顰めそうになったものの、ふぅ、と息を吐き出すと、口許を綻ばせて大きな手にされるがままに身を任せたのだった。
**********
守りし者としての使命が、ヴァンツァーを突き動かしているんだ。
・・・これが分かったら、私とあなたはザルバです。
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