小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
デュオデシムは5人でパーティ組んでデスペラードカオス(最強ボス)に挑む旅をすることが出来るので、
・セフィロス
・クラウド
・スコール
・ラグナ
・ティナ
という夢のようなハーレムパーティが組めるということなのでは???!!!
・・・いや、これ、まったく隙がないか、纏まりなさすぎてグダグダか、どっちかだな・・・
英雄なセフィロスが書きたいので、ちょっと書いてみましょう。
・セフィロス
・クラウド
・スコール
・ラグナ
・ティナ
という夢のようなハーレムパーティが組めるということなのでは???!!!
・・・いや、これ、まったく隙がないか、纏まりなさすぎてグダグダか、どっちかだな・・・
英雄なセフィロスが書きたいので、ちょっと書いてみましょう。
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「──えいっ!!」
ティナは、頭上高く掲げた両手の間に魔力が集まるのを感じた。
膨大な熱量は、コントロールを失えば己もろとも辺り一面荒野と化す可能性がある。
ファイア程度の魔法ならばまだしも、究極魔法アルテマを制御するには神経が焼き切れるほどの集中力を必要とする。
それは、生まれながらにして魔導の力を持つ、人と魔獣の間に生まれたティナであっても容易なことではなかった。
慎重に、糸を紡ぐようにして魔力を織り上げ、臨界に達する直前を見極めて──放つ。
「まぁ、だいぶマシになったな」
大地にクレーターを作ったティナの魔法の威力に、長身の男はそれだけを口にした。
周囲にはまだアルテマの余波で爆風が吹き荒れているが、長い銀髪を靡かせている男は腕を組んだまま微動だにしない。
精緻な銀細工のように冷たく整った美貌と、波のように、また炎のように揺らめくエメラルドの瞳の主──かつて、『英雄』と呼ばれた男に、ティナは微笑みを浮かべて礼を言った。
「ありがとう・・・セフィロス」
「わたしはマシになった、と言っただけで、合格点をやった覚えはない」
軽く頭ひとつ半は身長の違うふたり。
長身な上に鍛えられた肉体の男から見下ろされれば、普通の女の子ならばすくみ上がる。
相手がたとえ奇跡とも言える美貌の主だったとしても、その妖しげに揺らめく冷たい瞳に見据えられたら言葉を紡ぐことすら難しいだろう。
「うん・・・でも、少しずつ、分かってきたの・・・今までは暴れるだけだった力・・・怖いだけだった力・・・それが、内側から湧き上がって、指先に集まる感覚・・・膨れ上がる力を、纏める方法。そういうのが、少しずつ、分かってきたから・・・だから」
ありがとう、と繰り返してちいさく口許を綻ばせる少女に、セフィロスはふん、と鼻を鳴らした。
「お前は、ヤツよりも多少見所がある」
「ヤツ・・・クラウドのこと?」
目を丸くする少女に、セフィロスは嘲るように形の良い唇を歪めた。
「さっさとわたしに屈してしまえば、楽になるものを。人形が、糸を切って動けるものか」
「でも・・・」
ティナが言葉を紡ごうとしたとき、「おーい!」と遠くから呼ぶ声が聞こえた。
駆け寄ってきたのは、いつも笑みを絶やさない男。
歳の頃は27、8だろうが、賑やかな言動も相まって少年のような雰囲気を持つ。
「ラグナ。あれ、スコールは?」
首を傾げるティナに、ラグナは「あー・・・」とバツが悪そうな表情になって、頭を掻いた。
「なぁんか、機嫌悪いんだよなー」
「機嫌?」
「いや、オレがさ、ちょーっと、ほんとにちょーーーーっと、遠回りしただけなのにさ」
「──置いてきちゃったの?」
驚いたように目を丸くするティナ。
「いや、それが」
「──俺が置いて行ったんだ」
間違えるな、とでもいう風に、背後から声が聞こえてきた。
低く、落ち着いた声音。
振り返ると、広大なこの世界の各地を繋ぐテレポストーンと呼ばれる空間移動用の巨大な岩から、ひとりの青年が姿を現した。
ティナよりも頭ひとつ分長身のラグナよりも僅かに背の低いスコールだったが、17歳の彼はまだ成長期だからこれから伸びることだろう。
190を優に超えるセフィロスほどの長身にはさすがにならないだろうし、その身体はまだまだ線が細い印象を与えるが、鋭い視線と精悍な美貌は戦士と呼ぶに相応しい風格を持つ。
「ほら」
「──あ、ピンクのしっぽ」
「5つで良かったんだよな?」
「うん。ありがとう、スコール」
派手なピンク色をした狐の尾のようなそれを受け取り、ふかふかとした感触を楽しむティナ。
彼女はふかふかとしたやわらかいものや毛並みが大好きだった。
「あっれー? ずぇ~ったい、クレセントレイクの方だと思ったんだけどなぁ?」
「プラボカからグルグ旧火山帯に入って、出会いと裏切りのひずみを越えたところにいるモーグリだろうが」
「そうだっけか? でも、クレセントレイクの近くだろう?」
「近いは近いが、あそこはゲートが閉じてて行き来出来ない」
「だっけー?」
首をひねっているラグナに、生真面目に受け答えをしていたスコールは疲れたようにため息を零した。
「ありがとう、スコール、ラグナ。これで、スーパーリボンが作れる」
ふたりのやり取りを見てくすくすと笑ったティナは、今まで髪を結っていたリボンを解き、スコールから渡されたピンクのしっぽとティーダのイミテーションからライズしたアクセサリを手にコマンドからショップを開いた。
「──あれ」
今あるアイテムからスーバーリボンにトレードするには、表示されたギルが足りない。
「あちゃー。こんなにギル使ってたっけか?」
「あんたがアンタレスとフォーマルハウトを一気にトレードしたりするからだろうが。30万近く使ってるんだぞ?」
「えー、だってそうは言うけどスコール君。せっかくレベル100なのに、オレだけ武器がレベル30用のベテルギウスって、かわいそくない?」
「あんただって剣が使えるんだから、ブレイブブレイド使えばいいだろう。それならフォーマルハウトと同じレベル90用だ」
「でも、フォーマルハウトは銃だから、スコール君も使えるでしょ? アシストゲージ維持時間プラスの追加効果つくし。ほら、オレと仲良しこよしだ!」
「・・・・・・」
チャキッ、と額に青筋浮かべてガンブレードを構えたスコールに、ラグナが「わぁぁぁぁ、待った待った! このとーり、このとーりーーー!!」と頭を下げている。
「ふふふ」
ティナがおかしそうに笑い、セフィロスはため息を零した。
「ふたりとも、仲がいいのね」
「・・・どこをどうやったらそう見えるんだ」
非常に嫌そうな顔で軽く睨んでくるスコールに、紅一点の少女はやわらかな笑みを浮かべた。
「だって、そんなに色んな表情するスコール、初めて見た」
「・・・・・・」
「スーパーリボンは、このメンバーだと私しか使えないし・・・また今度作ればいい」
リボン系装備は、使用者が限定されるが、壊れる可能性のあるアクセサリの破損率を、20~30%抑える働きがある。
相手の装備を50%の確率でドロップ出来る『モーグリのお守り』は滅多に手に入らず、壊れる確率が30%だが、スーパーリボンと一緒に使えば壊れることがなくなる。
だから、トレードを繰り返さずとも強い装備を揃えられるように、とティナが考えたのだ。
争いを嫌う彼女が、仲間のために、より戦闘に有利になる装備を集めようとしている。
そのためにはまず自分の力を制御出来るようになる必要があり、剣技・魔法攻撃とも、セフィロスに敵う人間はこの中にはいなかった。
だからこそ、ティナの指導を彼が行い、その間に仲間たちは必要なアイテムを揃えに各地を巡っていたのだ。
「──そういえば、クラウドは?」
ティナが訊ねると、ラグナはぶんぶん首を振り、スコールは静かに肩をすくめた。
誰も、金髪の青年とは一緒でなかったらしい。
「じゃあ、みんなで探しに」
「必要ない」
「セフィロス?」
「あれは、わたしの元に戻ってくるしか出来ない人形だからな」
──ごうぅっ!
セフィロスが唇を歪めると、突風が起こった。
「きゃっ!」
頭を庇うように身をすくめるティナの横で、セフィロスが愛用の長刀を一閃させた。
たった一度剣を振るっただけのように見えるというのに、幾筋もの剣圧が風を斬った。
「仲間を巻き添えにするか。見上げた心意気だな──クラウド」
「あんたと仲間になった覚えはない」
「では、この少女はどうだ?」
「あんたが俺の剣を避けるわけがない。だったら、ティナにも当たらない」
これにはゆったりと笑みを浮かべたセフィロスだった。
「ほぅ・・・お前も、ようやくわたしの力を認める気になったか」
「あんたの力を認めたわけじゃない。──だが、俺は『英雄』と呼ばれた頃のあんたの力なら知っている」
それだけだ、と言って、身の丈ほどもある巨大な剣を背に収める。
「それに、そいつらもいるしな」
ほんの微かに、クラウドの口許に笑みが刻まれる。
セフィロスが振り返ると、ラグナがティナを庇うようにして抱きしめ、スコールがガンブレードを構えてその前に立っている。
「あー、ごめんなー、ティナちゃん。咄嗟のこととはいえ、抱きしめたりしちゃってさー」
「ううん・・・ありがとう」
「悪ふざけが過ぎるぞ」
表情を険しくするスコールに、クラウドは「悪かった」と素直に謝った。
「だが、あんたたちなら喰らうわけがない、とも思っていた」
仲間の力量を認めるクラウドの発言に、スコールはため息を吐くとガンブレードを退いた。
もちろん、先程の一撃が本気であったならばここで退くことなど出来なかっただろうが、そうでないことは分かっている。
悔しいが、クラウドの本気の一撃を止められるのは、ひとりしかいない。
「まぁ、文句ならそこの偉そうなヤツに言ってくれ」
くい、と顎でしゃくるようにして示すのは、泰然とした態度を崩すことのない黒衣の男。
「わたしに縋るだけの人形が、何を言う」
「縋っているのはどっちだ」
「お前だ」
「あんただ」
「いいや、お前だ」
「絶対あんただ」
その後も「お前だ」「あんただ」と繰り返しているふたりを見て、やはりティナはくすくす笑った。
「あのふたりも、仲いいよね」
スーパーリボンには変えられなかったけれど、ピンクのしっぽのふかふか具合も大好きなティナは、それをぎゅっと抱きしめてクラウドとセフィロスのやり取りを見ている。
「オレ、あれ30回くらい聞いたぜ? 飽きないのかねぇ?」
「あんたの方向音痴よりはマシだと思うが」
「スコール君。違う、違うよ。あれは方向音痴などではなく、冒険! そう、夢とロマンの冒険なのだよ!」
「言ってろ」
あほらしい、と腕を組み、背を向けてしまった青年に、ラグナはよよよ、と泣き崩れる真似をする。
「──そうだ、ティナ」
延々終わりそうにない「お前だ」「あんただ」舌戦を繰り広げていたクラウドが、ついついリミットブレイクして超究武神覇斬を繰り出し、あのセフィロスに膝をつかせたことで満足したのかティナに向き直った。
「ちょうど良かったかもな」
「え?──これ、金のモーグリ像!!」
クラウドがティナに手渡したのは、売れば10万ギルになる黄金のモーグリ像だった。
幻とも言われるそれをどこで手に入れたのか訊ねると、エルフ雪原でイミテーション退治をしていて、宝箱の中から見つけたのだという。
「クラウドは運がいいんだね。でも、もらっちゃっていいの?」
「気にするな。まだある」
そう言って、もうふたつのモーグリ像を懐から取り出した。
全部で3体の金のモーグリ像。
スーパーリボンをトレードしても、十二分におつりが来る。
「ありがとう、クラウド」
笑顔で礼を言うティナに、クラウドは首を振った。
「ははーん。スコール君、強力なライバル出現と見たよ~?」
「・・・何の話だ」
「きみはKPがあれば交換出来るピンクのしっぽ。片やあちらさんは、かなりの強運が必要とされる激レアアイテム。しかも、金ピカだ」
「くだらないな」
「そうかー? 自分の強大な魔力を恐れる可憐な少女の指導者の立場を勝ちとった長身美形の英雄様と、不器用ながら根はやさしい好青年。これは、ちょっと頑張らないと大変かもよ~?」
うりうり、と小突いてくるラグナの肘を振り払うと、スコールはテレポストーンへと歩いていった。
「スコールくーん! どこ行くの~?」
「あんたのいないところだ」
「え~~~? そんな~~~! そりゃないぜ! 旅は道草って言うだろ?!」
──それを言うなら『旅は道連れ』だろうが。『道草』はあんたの得意技だ!
と思ったけれど口には出さなかったスコールは、「待って」と呼び止められて足を止めた。
「今度は、みんなで一緒に行こう?」
見上げてくる少女の穏やかな笑顔に、内心でため息を零す。
「・・・分かった」
そうして、今度は5人で世界をめぐることにしたのである。
**********
英雄なセフィロス出てくるまで書けなかった・・・ってか、ティナちょっとそこ代われ。
ナンボでも書ける。
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