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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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大学時代の友人から、懐妊のお知らせがありました。殺伐としたニュースしか見ない中、こういうおめでたいニュースはとても嬉しいです。順調にいけば12月に生まれるとのこと。是非とも元気に生まれてきて欲しいものです。

あ、そういえば、セフィロス香水欲しいって書きましたっけ? 欲しいんですよ(笑)去年の8月に発売されたものが、3月くらいに再販されているらしいんですけどね。クラウド香水もあるみたいですね。ライトニング姐さんのも。クラウド香水がマリンノートの爽やか風と聞いて「ないない(笑)」とツッコミました。ないだろ。根暗ウドさんに爽やかとか。マリンノートで『爽やか』って、それティーダじゃん、みたいな(笑)
セフィロスのは『大人の香り』らしいです。でしょうね(笑)セフィロスが爽やかだったら余計嫌だよ(笑)トップノートは果実系の香りが入ってるから甘めだろうなー。ラストノートはサンダルウッドとか。ムスクも入っているらしいので、そこがちょっとなぁ・・・苦手なんだよ、ムスク。いや、セフィロスはつけてそうだけどさ。サンダルウッドなら、エゴイストに近い香りに感じるかなぁ? でも、高いからなー。50mlで7000円て(笑)それエゴプラより高いで。

今度友人とスクエニショップに行く予定です(^^)そんな(?)小ネタ。


**********

「なー、それって長すぎねーか?」

首を傾げてしげしげと眺めてくるラグナに、セフィロスは「別に」と答えた。

「そう感じたことはないな」

左手に持った愛刀に視線を落とす。
身の丈を超える長刀は重量もさることながら、普通の使い手であれば持て余してしまう長さだ。
それを、目にも留まらぬ神速で振り回す男に、ラグナは「へーえ」と感嘆の声を漏らした。

「──あ、でもさ。その長さだと、懐入られたらヤバくねぇ?」

これには唇を三日月の形の吊り上げたセフィロスだった。
思わずどきり、としてしまうような、酷薄というよりは官能的な印象を与える表情。

「それが出来たのは、片手にも満たない」
「マジか!」
「マジだ」

頷く、『英雄』と呼ばれた男にラグナは行儀悪くも口笛を吹いた。

「は~あ。オレは基本銃撃戦だから、中距離から遠距離型なんだが・・・あんたは接近戦主体でも、そのリーチの分有利っちゃー有利だよな」
「試してみるか?」

ラグナよりも頭半分ほど高いところから見下ろしてくる魔晄色の瞳。
凍ったまま燃えるエメラルドがあったら、おそらくこんな色をしているだろう。
深い、底の見えない深い色彩に、ラグナはぶるぶると首を振った。

「あんたの力は、一緒に旅しててよーく分かってる! 遠慮しておくぜ」
「それは残念だ」

どこまで本気で言っているのか分からないが、「戦いを愉しんでいる」と本人が言うように、戦場において彼の美貌はより輝き、圧倒的な強さに敵はひれ伏す。

「敵じゃなくて良かった、良かった」

冷や汗を拭う動作をするラグナに、セフィロスはふ、と嗤った。

「お前は、面白い男だな」
「面白い? そうか? まぁ、言葉遣いがおかしい、っていうのは、よく言われるけど」
「そういうことではない」
「へ?」
「まぁ、いい──さて」

戻ってくるぞ、と告げる長身の男。
その視線の先には、イミテーションとラウンド戦を繰り広げていた他3人の姿。

「おっかえりー!」

満面の笑みで年下の青年たちを迎えたラグナに、ティナが「ただいま」と微笑んだ。

「無事みたいだな」
「当然だ」

しれっとした顔で呟くクラウド。

「あんなヤツら、敵じゃない」

スコールもそう言うが、実際に無傷だったのはティナだけ。
クラウドのHPは4分の1、スコールはHPは3分の1程度減っており、そこかしこに擦り傷や切り傷がある。

「──とか言うわりには、勲章作って帰ってきてんじゃないの」

ボロボロというわけではないが、少なくとも大威張り出来る状態ではない。
苦笑するラグナの言葉に、スコールはつんっ、と顔を逸らし、クラウドは腕に出来た傷をぺろりと舐めている。

「大の男が揃いも揃って」

情けない、と無表情で告げるかつての英雄に、スコールは視線を鋭くし、クラウドはバスターソードを構えた。

「あ、あのね、セフィロス」

違うの、違うの、とティナはセフィロスのコートを引いた。

「私が有利に戦えるように、魔法攻撃クリティカルの紋章の上で戦ってくれたの。だから、剣士のクラウドとかスコールは」
「言い訳だな」
「・・・・・・」
「クリティカルなど、出す方法はいくらでもある。それ以前に、攻撃を受けるということはまともなガードも出来ないということだ。経験値をHPに転換するアビリティもセットしているというのに・・・」

ちらり、と青年ふたりを見た英雄は、くっ、と喉の奥で嗤った。

「所詮、まだまだ子どもか」

カチン、ときたふたりは、ついつい言ってしまった。

「「──だったら、次のひずみはあんたひとりで攻略してみせろ」」

いいだろう、と答えた男は、『溶けかけた雪のひずみ』の前でコマンドを開いた。
KPチャンス条件は『60秒以内に勝利』のこのひずみ。
KP(クポ)と呼ばれるポイントは、各地にいるモーグリたちから戦いを有利にするためのアイテムや召喚石を買うことが出来るもので、あればあるほど良い。
ひずみに入り、敵を倒す際に、設定された『KPチャンス条件』をクリアすると、1KPが手に入る。
チェインといって、複数の相手と休みなしに戦うと、連続で戦った分だけ手に入れたKPに乗算される。
そして、『ボーナスライン』と呼ばれる設定もある。
これは、ここで表示されたレベルよりも低いレベルでひずみを攻略すると、その差の分だけボーナスとしてKPが手に入るのである。
レベルは、現在のレベルより低い値であればコマンドを開いて下げることが出来る。
ただし、一度ひずみの中に入ってしまうとレベルの変更は出来ない。
つまり、いかに低いレベルでひずみに入り、チェインを駆使してKPチャンス条件を達成するかが、ひずみ攻略のポイントなのである。

「で。英雄様は、どれくらいのレベルでボーナスラインLv60のこのひずみを攻略してくれるんだ?」

クラウドが、挑発的な視線を送る。
先ほど自分たちは、ボーナスラインLv60のひずみを、Lv40でクリアした。
それならば、同等以上のレベルでクリアしてもらわねば到底認められない。

「マルチチェインがあったな」
「うん。ここのイミテーションは、マルチチェインで一気に全部倒せるけど・・・」
「8体だと、全部倒せば64KPか」
「でも」

心配そうな視線を送るティナに、セフィロスは言った。

「Lv20にすれば、100KPを超えるな。キリがいい」

これには一同目を瞠った。
ラグナが珍しく慌てた声を出す。

「いやいや、待とうぜ! あんたが強いのは分かってるが、ひずみの中の敵は軒並みLv50オーバーだ」
「だから?」
「Lv20じゃ、Lv1用の武器しか使えない。それに、ひずみの中にはポーションもあるが、マルチチェインを使ったら、ポーション取って回復してる暇が」
「たかが8体のイミテーションに、ポーションなど不要だ」

既にレベルを下げ、それに見合ったアイテムを装着している英雄。
アクセサリをつけ直し、召喚獣もセットする。

「大口叩いて、俺たちに尻拭いをさせるなよ」

冷たく言い放ったクラウドに、セフィロスは不敵に微笑んだ。

「誰にものを言っている」

そうして、クラウドたちは5分後に無傷の英雄の姿を見ることになる。

「すごい・・・」

ティナは菫色の目を丸くし、ちらちらと舞い散る雪の中戦闘から戻ってきた男を見つめている。

「強い、ってか・・・速ぇ・・・」

ラグナも感嘆の声を上げている。
セフィロスの剣戟は、『八刀一閃』、『縮地』などの名がつけられている通り、目にも留まらぬ速さでの移動と攻撃が鍵だ。
かなりの長身で鋼のような肉体を誇る男だが、その動きは俊敏かつ華麗。
あっという間に戦闘を終わらせてしまった。

「アクセサリ効果5倍の紋章の上だからな。さして苦労はしない」

涼しい顔をしている男がしたことがいかに非凡であるか、クラウドとスコールがぶすっとした顔をしているのが証拠だ。

「ほら。突っ立ってないで、次へ行くぞ」

冷たく整った美貌が少し笑った気がして、ティナはぽつりと呟いた。

「・・・セフィロス、何だかあたたかくなった」
「んー?」

ラグナが首を傾げたので、そちらに目を遣る。

「初めて会ったときより・・・戦いを繰り返していくうちに、何だか・・・」
「あー、そりゃ、あれじゃねぇか? 元の世界の記憶が、少しずつ戻ってきたんじゃねぇか?」
「記憶?」
「そ。もともとはさ、あったかいヤツだったんだよ、きっと。それが、記憶をなくして、わけも分からねぇまま戦わされて。そーゆーのがさ、ようやく、なくなってきたんじゃねぇか?」

ラグナの言葉に、ティナは前を歩く男の背中を見つめた。
広く、大きな背中。
絶対の安心感を与えてくれる大きな、大きな存在。

「──うん。そうだね」

ティナが微笑みを浮かべたのを確認し、ラグナはクラウドとスコールをからかうために駆け出した。



**********

セフィロスは、やればデキる子。
英雄だった頃のセフィロス、大好きなんだ。クライシスコアのムービーシーンで、アンジール、ジェネシスと魔晄キャノンのところで戦闘シミュレーションしてたセフィロスは、やばいかっこ良かった。いや、今の彼も好きだけど。

たぶん、クラウドが「俺が本当に会いたいのは・・・」って言いかけた言葉の続きは、ザックスでもエアリスでもなく、英雄のセフィロスだったんじゃないかな。だから、「思い出の中でじっとしててくれ」って言うんじゃないかと。

セフィロスは「わたしは思い出にはならないさ」って呟くんだけど、それって、自己という存在が何なのか、出生の秘密を知ってしまってメテオを呼んだ彼が、それでも己の存在を誰かに知っていて欲しい、認めて欲しい、と思っていた心の現れなんじゃないかなー。

こう言っちゃうと、セフィロスがヴァンツァーにしか見えなくなってくるんだけど(笑)あー、セフィ、大好きだよ!
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