小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
アクセス解析の、検索フレーズとか見てると、すごい面白いんですよ。一応うちはヴァンシェラサイトなんですけど、フィギュア系(ヤグとか、ゆづとか、ルッツループとか)で検索してきた人も来るし、☆矢系(サガとか、カノンとか、アルバフィカとか)も来るし、銀英伝系も来るし。今日笑ったのはこれですね。
「人前でのセクハラ行為は公然猥褻罪にあたるのか」
ちょ、うちどんなサイト?!(笑)私こんなこと書いたっけ? いや、ヴァンツァーは歩く猥褻物だと信じて疑わないが。あとアスティン様とナシアス様も。アスティンのお色気担当も、ナシアス様の女王様っぷりも、公式ですから。小十郎と政宗様レヴェルのお色気担当具合だよ、彼らは。
まぁ、そんなことはどうでもいいんですが。お色気を担当しないヲタヴァン行きますか。
「人前でのセクハラ行為は公然猥褻罪にあたるのか」
ちょ、うちどんなサイト?!(笑)私こんなこと書いたっけ? いや、ヴァンツァーは歩く猥褻物だと信じて疑わないが。あとアスティン様とナシアス様も。アスティンのお色気担当も、ナシアス様の女王様っぷりも、公式ですから。小十郎と政宗様レヴェルのお色気担当具合だよ、彼らは。
まぁ、そんなことはどうでもいいんですが。お色気を担当しないヲタヴァン行きますか。
**********
「──あぁ、いいな。似合うぜ」
ケリーの全身を映しても余りあるほど大きく、また華麗な装飾を施された姿見の前で、シェラは大きく目を瞠っていた。
自分は男だが、女装趣味はなかったし、ヴァンツァーの顔にはひと目惚れしたけれど男が好きと自覚したこともない。
兄が猫可愛がりしてくるから服や玩具はたくさん与えられたけれど、特別女物が多かったということもない。
ちいさい頃は冗談のようにスカートを穿いて写真に写ったりしていたけれど、そんなのは幼稚園までだ。
だから大きくなってからワンピースなんて着たことはないし、邪魔だから束ねるとき以外で髪を結ったりもしない。
「あの・・・ケリーさん?」
「あん?」
「これが・・・その・・・『ヴァンツァーに死ぬほど愛される格好』ですか・・・?」
「あぁ、そうだ」
にっ、と笑って大きく頷くケリー。
自信満々なその表情は信用するに足るものだったけれど、何をどうしたらこの格好で『あの』ヴァンツァーに愛されるというのか。
広い、広い居間からシェラを連れ出したケリーは、メイドに手伝わせてシェラを着替えさせた。
戸惑うシェラに、「あいつに死ぬほど愛される魔法を教えてやる」と言って聞かせながら。
「論より証拠だ。戻るぜ」
「あ、ちょ」
手を繋がれ、軽く引かれるようにして歩く。
慣れないことにドキドキした。
こんなに素敵な人だし、女性慣れしているというのも事実なのだろう、と。
思いはするのだが、頭の中はヴァンツァーがどんな顔をするかでいっぱいなのだ。
絶対にケリーの方が素敵だと、シェラ自身そう思っているというのに。
正真正銘非の打ち所のない男と、顔しか評価すべきところのない男を比べて、どうして自分は後者を選ぶんだろう、とシェラは内心でため息を零した。
──そして。
「待たせたな、ヴァンツァー」
「別に待って────」
めんどくさそうに振り返ったヴァンツァーの視界に、シェラが入る。
ケリーの背中に隠れるようにしているのを見たヴァンツァーは、ガタッ、と慌てた様子で席を立った。
そして、じっとシェラを見つめたかと思ったら、ツカツカと大股で寄って行ったのである。
「え・・・?」
ケリーを『邪魔だ』と押しのけるようにしてシェラと対峙したヴァンツァー。
見上げてくるのは宝石のような菫色の瞳と天使の美貌。
髪は頭の高いところからツインテールにされているのだが、髪が長いからか、ちいさめのお団子を作ってピンで留め、残りを垂らしている形だ。
服は白いワンピース。
品良く開いた胸元と、ふんわりとした生地のスカートはウェディングドレスのようにも見える。
胸がないのが難点だが、それでも、シェラは確かに美しかった。
「あ・・・」
驚いたように藍色の瞳を見開き、薄く唇を開いている長身の男。
瞳は熱っぽく潤み、白い頬には微かに朱が上っている。
まさか、とシェラは思った。
その表情は、まるで自分に見惚れているように見えたからだ。
──まさか、そんなこと・・・。
あるわけない、と否定しようとしたそのとき。
「俺の・・・」
「え?」
ヴァンツァーは、そっとシェラの頬に手を這わせた。
その、壊れ物を扱うかのような手つきに胸が高鳴るのを感じたシェラ。
すり、と親指の腹でシェラの頬を撫でると、ヴァンツァーはため息とともにささやいた。
「俺の──プリンセス」
そうして、ゆっくりとシェラの身体をその腕の中に収めたのだった。
やわらかく、しかし、相手が自分の腕の中にいることを確信すると力を込めて。
苦しくはないけれど、緩くもなく抱きしめられ、シェラは目を白黒させた。
──ええええええ?! ちょ、こ、な、何これ?!
抱きしめられたことなんて一度だってないのだ。
それも、こんな風に宝物を扱うようになんて、想像の中でしかしてくれたことがない。
びっくりしすぎて、涙が零れそうだった。
「ヴァン・・・」
「俺の・・・俺の、プリンセス・セレ○ティ」
・・・・・・・・・・・・はい?
なんだかどこかで聞いたことのある響きだな、と。
首を捻ったシェラから身体を離すと、そこには満面の笑みを浮かべたヴァンツァーがいた。
ドキーーーーーッ!! と、異様な速さで血液を送り始める心臓を、シェラは思わず押さえた。
「うさ子」
「──いや、そこはさすがにシェラって呼んで」
見たこともないようなやさしい表情をしている美貌の男に、シェラはげんなりと肩を落としてぼやいた。
『セレ○ティ』が誰なのか、思い出したからだ。
「っていうかヴァンツァー、タキシード着て薔薇でも投げるつもり?」
「俺のことは『まもちゃん』って」
「呼ばないよ!」
ちょっとでもドキっとした私が馬鹿だった、何だよ結局オタクじゃないか、と。
シェラは頬を膨らませて、ニヤニヤ笑っているケリーを軽く睨んだ。
「どこが『死ぬほど愛される』んですか!」
「愛されてるじゃねぇか。蕩けんばかりの表情でお前さんを見てるぜ?」
「私じゃなくて、セレ○ティを見てるんじゃないですか!」
「初恋の相手なんだよ、そいつの」
「はぁ?! だってヴァンツァー馬鹿嫌いだって・・・セーラー○ーンなんて、ドジでお馬鹿な女の子の典型じゃないですか!!」
「セーラー○ーンじゃなくて、セレ○ティが好きなんだ」
「セーラー○ーンの人格全否定ですか? だいたい、セレ○ティだって中身はお馬鹿じゃないですか!」
「ちなみに、セー○ー戦士では、プル○トが好きだそうだ」
「・・・良かったですよ、まだそこでサタ○とか言われなくて・・・」
ったく、どうしようもないな、と思ってヴァンツァーに視線を向けたシェラだったけれど。
──きらきらきらきらきらきらきらきら。
輝く瞳の眩しさに、「うっ」と怯んで額に手をかざした。
「子どもはやっぱり女の子がいいな」
「産めません!」
「それで、スモール○ディって名前で」
「ちょっ、ケリーさん! 責任持って止めて下さいよ!!」
嬉々として未来予想図を語り出す男と、それを止めるどころか面白そうな顔をして眺めている男の間で、シェラは頭を掻き毟りたくなりながら、この屋敷の主人の登場に一縷の望みを託したのだった。
**********
いいね。いいカンジに馬鹿だね(笑)やっぱり、やるなら中途半端はいけないよね(笑)
「──あぁ、いいな。似合うぜ」
ケリーの全身を映しても余りあるほど大きく、また華麗な装飾を施された姿見の前で、シェラは大きく目を瞠っていた。
自分は男だが、女装趣味はなかったし、ヴァンツァーの顔にはひと目惚れしたけれど男が好きと自覚したこともない。
兄が猫可愛がりしてくるから服や玩具はたくさん与えられたけれど、特別女物が多かったということもない。
ちいさい頃は冗談のようにスカートを穿いて写真に写ったりしていたけれど、そんなのは幼稚園までだ。
だから大きくなってからワンピースなんて着たことはないし、邪魔だから束ねるとき以外で髪を結ったりもしない。
「あの・・・ケリーさん?」
「あん?」
「これが・・・その・・・『ヴァンツァーに死ぬほど愛される格好』ですか・・・?」
「あぁ、そうだ」
にっ、と笑って大きく頷くケリー。
自信満々なその表情は信用するに足るものだったけれど、何をどうしたらこの格好で『あの』ヴァンツァーに愛されるというのか。
広い、広い居間からシェラを連れ出したケリーは、メイドに手伝わせてシェラを着替えさせた。
戸惑うシェラに、「あいつに死ぬほど愛される魔法を教えてやる」と言って聞かせながら。
「論より証拠だ。戻るぜ」
「あ、ちょ」
手を繋がれ、軽く引かれるようにして歩く。
慣れないことにドキドキした。
こんなに素敵な人だし、女性慣れしているというのも事実なのだろう、と。
思いはするのだが、頭の中はヴァンツァーがどんな顔をするかでいっぱいなのだ。
絶対にケリーの方が素敵だと、シェラ自身そう思っているというのに。
正真正銘非の打ち所のない男と、顔しか評価すべきところのない男を比べて、どうして自分は後者を選ぶんだろう、とシェラは内心でため息を零した。
──そして。
「待たせたな、ヴァンツァー」
「別に待って────」
めんどくさそうに振り返ったヴァンツァーの視界に、シェラが入る。
ケリーの背中に隠れるようにしているのを見たヴァンツァーは、ガタッ、と慌てた様子で席を立った。
そして、じっとシェラを見つめたかと思ったら、ツカツカと大股で寄って行ったのである。
「え・・・?」
ケリーを『邪魔だ』と押しのけるようにしてシェラと対峙したヴァンツァー。
見上げてくるのは宝石のような菫色の瞳と天使の美貌。
髪は頭の高いところからツインテールにされているのだが、髪が長いからか、ちいさめのお団子を作ってピンで留め、残りを垂らしている形だ。
服は白いワンピース。
品良く開いた胸元と、ふんわりとした生地のスカートはウェディングドレスのようにも見える。
胸がないのが難点だが、それでも、シェラは確かに美しかった。
「あ・・・」
驚いたように藍色の瞳を見開き、薄く唇を開いている長身の男。
瞳は熱っぽく潤み、白い頬には微かに朱が上っている。
まさか、とシェラは思った。
その表情は、まるで自分に見惚れているように見えたからだ。
──まさか、そんなこと・・・。
あるわけない、と否定しようとしたそのとき。
「俺の・・・」
「え?」
ヴァンツァーは、そっとシェラの頬に手を這わせた。
その、壊れ物を扱うかのような手つきに胸が高鳴るのを感じたシェラ。
すり、と親指の腹でシェラの頬を撫でると、ヴァンツァーはため息とともにささやいた。
「俺の──プリンセス」
そうして、ゆっくりとシェラの身体をその腕の中に収めたのだった。
やわらかく、しかし、相手が自分の腕の中にいることを確信すると力を込めて。
苦しくはないけれど、緩くもなく抱きしめられ、シェラは目を白黒させた。
──ええええええ?! ちょ、こ、な、何これ?!
抱きしめられたことなんて一度だってないのだ。
それも、こんな風に宝物を扱うようになんて、想像の中でしかしてくれたことがない。
びっくりしすぎて、涙が零れそうだった。
「ヴァン・・・」
「俺の・・・俺の、プリンセス・セレ○ティ」
・・・・・・・・・・・・はい?
なんだかどこかで聞いたことのある響きだな、と。
首を捻ったシェラから身体を離すと、そこには満面の笑みを浮かべたヴァンツァーがいた。
ドキーーーーーッ!! と、異様な速さで血液を送り始める心臓を、シェラは思わず押さえた。
「うさ子」
「──いや、そこはさすがにシェラって呼んで」
見たこともないようなやさしい表情をしている美貌の男に、シェラはげんなりと肩を落としてぼやいた。
『セレ○ティ』が誰なのか、思い出したからだ。
「っていうかヴァンツァー、タキシード着て薔薇でも投げるつもり?」
「俺のことは『まもちゃん』って」
「呼ばないよ!」
ちょっとでもドキっとした私が馬鹿だった、何だよ結局オタクじゃないか、と。
シェラは頬を膨らませて、ニヤニヤ笑っているケリーを軽く睨んだ。
「どこが『死ぬほど愛される』んですか!」
「愛されてるじゃねぇか。蕩けんばかりの表情でお前さんを見てるぜ?」
「私じゃなくて、セレ○ティを見てるんじゃないですか!」
「初恋の相手なんだよ、そいつの」
「はぁ?! だってヴァンツァー馬鹿嫌いだって・・・セーラー○ーンなんて、ドジでお馬鹿な女の子の典型じゃないですか!!」
「セーラー○ーンじゃなくて、セレ○ティが好きなんだ」
「セーラー○ーンの人格全否定ですか? だいたい、セレ○ティだって中身はお馬鹿じゃないですか!」
「ちなみに、セー○ー戦士では、プル○トが好きだそうだ」
「・・・良かったですよ、まだそこでサタ○とか言われなくて・・・」
ったく、どうしようもないな、と思ってヴァンツァーに視線を向けたシェラだったけれど。
──きらきらきらきらきらきらきらきら。
輝く瞳の眩しさに、「うっ」と怯んで額に手をかざした。
「子どもはやっぱり女の子がいいな」
「産めません!」
「それで、スモール○ディって名前で」
「ちょっ、ケリーさん! 責任持って止めて下さいよ!!」
嬉々として未来予想図を語り出す男と、それを止めるどころか面白そうな顔をして眺めている男の間で、シェラは頭を掻き毟りたくなりながら、この屋敷の主人の登場に一縷の望みを託したのだった。
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いいね。いいカンジに馬鹿だね(笑)やっぱり、やるなら中途半端はいけないよね(笑)
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