小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
休みの日は、時間のかかる料理を作りたくなる橘。ほんとは角煮を作りたかったのですが、豚バラブロックが売ってなかったので昨日の夜はキッシュを作りました。まったく似たところのない料理ですよね(笑)でも、ワインにはよく合うので、最近ちょこちょこ作っています。
近所に型が売ってないので、アルミのマドレーヌ型などを使ってパイを焼いてますが、大きさというか深さが微妙に足りなくて、アパレイユをあまり入れられないのが難点・・・。
陶器の耐熱パイ皿かなんか買おうかなぁ・・・。
ま、味は美味しいので、徐々に見た目も気にしながら作っていきましょうかねぇ。
さて、小ネタです。
近所に型が売ってないので、アルミのマドレーヌ型などを使ってパイを焼いてますが、大きさというか深さが微妙に足りなくて、アパレイユをあまり入れられないのが難点・・・。
陶器の耐熱パイ皿かなんか買おうかなぁ・・・。
ま、味は美味しいので、徐々に見た目も気にしながら作っていきましょうかねぇ。
さて、小ネタです。
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「──・・・エイト、クワド」
瞬きすら出来ず、フーガは呆然と呟いた。
ヴァンツァーがフーガに渡したのは、シェラが3度目の世界女王となったシーズンのフリースケーティングの曲──『伝説』と呼ばれることになったラフマニノフのピアノ協奏曲だ。
一流のスケータでありながらシェラのコーチをしている男は、プログラムを作る際にまず自分が滑ってみせるのだと言っていた。
男子シングルのトップスケーターであった彼にとって、女子のプログラムを滑ることは、そう難しいことではないだろう。
「面白いもの、見せてやろうか」
そう言われたときはよく分からなかったけれど、音楽が流れて「あぁ、シェラのか」と思ったのだ。
フーガは、シェラの演技も何度も見ている──それこそ、頭の中で再現出来るほどに。
冒頭は、トリプルアクセル。
シェラの代名詞でもある。
女子シングル選手において、試合でもっとも多くのトリプルアクセルを成功させたのが彼女だ。
これさえ決まれば、彼女が他のジャンプで失敗することはほとんどない。
『エイト・トリプル』を成功させるには、冒頭のこのジャンプが肝心だ。
そう思って見ていたのだが、まさか・・・。
「──えっ、よん・・・」
ヴァンツァーのトリプルアクセルは、目を閉じていても思い出せる。
けれどそのときは確かに、いつもよりもスピードが速い状態で踏み切ろうとしているな、とは思ったのだ。
さすがに若干着氷が乱れて──だからこそ、4回転に違いないと分かったのだ。
そこからは、ほとんど息が出来なかった。
横でロンドが何か喋っていた気がするが、まったく耳に入って来なかった。
4回転アクセルという前人未到の大技の次が、本来であれば3フリップ-3ループのコンビネーション。
それが4フリップ-3ループに──まさか、4回転ジャンプのセカンドにループを付けられる人間がいるとは思っていなかった。
続けての単独4回転ルッツはクリーンに決まり、この段階で「これをやりたい」と思った。
スピンを2つ挟んで、後半1つ目のジャンプは3アクセルからの──。
「クワド・トゥ!」
嘘だろう?! と叫びそうになったが、フーガの瞳は子どものようにきらきらと輝いていた。
単独4回転のサルコウは失敗する気がしないが、次のジャンプにはさすがのフーガも身体が震えた。
4ルッツからハーフループを挟んでの、4サルコウ。
実質的に、4回転ジャンプのコンビネーションだ。
そして、危なげなく4ループを決めたあとは、男子でもキツいストレートラインステップ。
フィニッシュポーズを決めたあとのヴァンツァーはさすがに息を切らしていたが、男子より30秒短い女子のプログラムとはいえ、驚異的な体力だ。
シェラの演技を見たときも、その難度と美しさに感動を超え畏怖すら覚えたフーガだったが、今見せられた演技は・・・何と言うか。
「──変態だよね」
「・・・シェラ」
リンクサイドで一緒にヴァンツァーの演技を見ていたシェラは、ボソッととんでもないことを呟いた。
その落ち着きぶりからすると、シェラはこの演技を以前にも見ていたのだろう。
「でなきゃ人外。それか馬鹿」
「そんな言い方して。あなたも、そんな『馬鹿』が好きなんでしょう?」
「──フーちゃんも?」
きょと、と菫色の瞳をぱちくりさせるシェラにフーガはにっこりと微笑んだ。
「あんまりふわっと跳ぶから、3回転なのかと思っちゃうけど、4回転回ってるんだよね」
「最初のクワドアクセルは、我が目を疑いました」
「でしょう?! ひとが3回転で苦労してるっていうのに、まったく」
言いながら、シェラの表情はきらきらと輝いている。
演技を終え、リンクサイドに戻ってきたヴァンツァーに「お疲れ様~」と手を上げたシェラは、自分の練習のためにリンクへ向かった。
「わぁ。今の、ぼくもやりたいなぁ」
すごい、すごい、と無邪気に手を叩いているロンドに、フーガは頷いた。
「あぁ。俺も」
ぐっと拳を握り、今季の己のフリースケーティングの構成を頭の中で組み立て始めたフーガだった。
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ドヤ顔のヴァンツァー(笑)ネイサン・チェン君すごかったよねー、からの、うちの子たちでもやってもらおうシリーズ。
小ネタすらほとんど書いていないのに、拍手を下さっている皆様、ありがとうございます。
新年度が始まりました。私は今年度から部署の責任者になりました。まぁ、私入れて3人しかいませんが・・・去年主任になったばかりなのに、今年は係長だそうです。
やったことのない仕事ばかりで、始まって1週間で2ヶ月分働いた気分になりました。なんせ、決算だったので・・・。簿記3級しか持ってないっつーの。たぶん、勉強すれば2級も取れると思うんですが、まぁ気分が乗らない、乗らない(コラ)しかし、そうも言っていられないので、今年か来年あたりは頑張ってみようかな・・・。
休みの日は昼過ぎまで寝ています。今日はまだマシでしたが、先週は時々目を覚ましながらも15時くらいまで寝ていて、文字通り休んでいた日でしたね(笑)10年前とは体力がまるで違う。太り過ぎなのもいけないんでしょうけど。
体調を崩さないように、少しづつ新しい生活に慣れて行こうと思います。そうこうしているうちに、また1年が経ってしまいそうです。GWはカレンダー通りですが、どう過ごすかなぁ・・・。
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