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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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『エロ紳士』というか『変態紳士』というか、そういうのが居座ってて困っています。

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アコーディオンの音色がどこか郷愁を誘い、脳裏に石畳の街並みを連想させる。
『eye』という名のその曲は、『瞳』と『愛』と、ふたつの意味が掛けられているのだ、と誰かが言っていた。
プログラム冒頭のコンビネーション、多くの選手が3回転-3回転を予定している中、彼は違った。

「さぁ、申告では3フリップ-3トゥループですが・・・────」

その瞬間、解説は「ふっ」と笑うような息を漏らした。
会場に沸き起こる、怒号のような歓声。

「さすが『クワド・キング』、完璧な回転数と、流れの止まらない着氷」

4フリップ-3トゥループで、基礎点だけでも15.30。
間違いなく加点されるジャンプだから、少なく見積もっても16点。
他の選手が予定しているのは3ルッツ-3トゥループか、3フリップ-3トゥループ。
前者は10点、後者は9.5点。
ショートプログラムでこの6点を差を縮めるのは、容易ではないどころかまず無理だ。

「続く3アクセルですが──はっは! 美しい! あの高さ、幅! 助走は本当に3アクセルを跳ぶ前のものなのかと思うほどに短く、軸はまったくブレません! これも2点の加点が出てもおかしくないジャンプです!!」

解説もヒートアップするジャンプ構成。
もし唯一難があるとすれば、スピンのときに若干軸がズレることがあるのだが、それでも確実にレヴェル4を取っている。
演技中盤のストレートラインステップは、複雑な脚の動きはもちろん、上体、頭の振りもあり、『なぜその速度でステップを踏んでいて止まれるのか』というところでトゥを突いて止まる。
そして、緩急をつけてリンクの端から端まで滑り終わる頃には、観客からの手拍子は止まらず、熱気は最高潮に盛り上がる。
そして、スピン後のサーキュラーステップでは、ステップに入る直前に妖艶なまでの美貌を誇る青年が、ほんの僅かに微笑を浮かべる。
その表情に、客席からは歓声が沸き、男も女も関係なく魅了される。
最後のスピンからのキメのポーズ後、割れんばかりの歓声の中、怜悧な美貌の青年は珍しく拳を突き上げた。

──後に伝説として語り継がれるプログラムの完成形だった。

キス&クライでは、振り付けを担当した青年がけらけらとおかしそうに笑っている。

「俺が言うのも何だけど、エッロいな~」
「あの馬鹿がそうしろと言うからだ」
「あはは。やりすぎ。孕むから」

言われた方は涼しい顔をして得点を待つ。

── 95.20

もちろん、世界最高得点を塗り替えた瞬間だった。


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プルシェンコに芸術点がついたら敵ナシだよね、って話。
なので、ヴァンツァーにデー輔になってもらいました。
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