小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
何だか右ひざが異様に痛いんですよねぇ・・・太ったから負担がかかっているのでしょうか・・・? でも、右だけなんだよなぁ・・・痛いときと痛くないときがあるのがまた困りもの。電車の中で寝てるときとか、ズキズキっとくると跳ね起きますからね。
ま、いっか。
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本日のキニアンの服装は、黒い半袖のTシャツの上に、白地に水色でストライプの入った長袖のシャツを重ねている。
下は細身のインディゴブルーのデニム。
靴は黒いスポーツシューズ。
その性格ほど、服装は『かっこつけ』という感じではない。
「アー君元がいいから、何着てもかっこいいよねー」
「・・・あんた、何でそんなに褒めまくるんだ?」
嬉しいとかどうとかいうより逆に変に思ってしまうのは、恋人の彼に対する評価があまりにも低いからだ。
確かに、天使のような容姿のカノンの隣にいても見劣りしないほどの美貌などそうそう転がっているわけもないとは思うので、カノンの評価ももっともなことだ、とキニアンは思っていた。
「アー君さ、女の子にモテるでしょ?」
「・・・モテはしないと思うけど」
「きゃーきゃー言われるでしょ?」
「運動部のやつは、大抵そうだよ」
「いやいや、今も女の子たちの注目浴びてるから」
「だから、俺だけじゃないって」
「・・・何ていうか・・・」
徹底的に謙虚というか・・・と気の毒そうな顔になるライアン。
その謙虚さは本心から来るものなのでまったく嫌味ではないのだが、この年齢ならもう少し自惚れてもいいのに、とライアンは思うわけだ。
「お兄ちゃんに『かっこいい』って言われたことある?」
「あるわけないだろう」
ない、とは言わず、そんなことは今後もあり得ないと言い切る口調。
「だって、お兄ちゃん極度の面食いだよ?」
「・・・自分の顔見てたら、そうなるのは当然だろ? 家族揃って美形だし」
「アー君、お兄ちゃんと付き合ってるんだよね・・・?」
「一応」
「じゃあ、アー君も美形じゃん」
「・・・不細工だとは思ってないけど、あいつと並んで見劣りしないか、って言われたら」
キニアンは大きくため息を零した。
「ほんっと、『美女と野獣』だよなぁ・・・」
「野獣は王子だよ?」
キニアンはじろり、とライアンを見下ろした。
「『真実の愛』だったらな」
いつかそうなったらいいな、とは思うが、それとカノンが自分に飽きるのとどっちが先か。
考えるだに恐ろしい。
ライアンは絶望的な表情になり、ヴァンツァーに助けを求めようとした。
「──これ」
そんなとき、ヴァンツァーが無造作に服を寄越してきたので、キニアンは反射的に受け取った。
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まだ続いてみる。
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