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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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とりあえず、明日新居に取り急ぎ必要のない荷物を運ぶので、荷物を一箇所に纏めていました。

──本とCDが服の3倍以上ありました。

ダンボールの数ね。ちいさめのダンボールに詰めてたんですが、思わず笑いましたね。私の物に対する優先順位を垣間見ました。本とCDのおかげで荷物がものっそいことになっています。まぁ、とりあえず全部4畳半の方に置いておいて、6畳に防音カーペット敷いてから動かそうかな、と。
昨日友人とホームセンター行って、新婚ごっこしながら選んだカーペット。カーペットとカーテンは、いいもの買った方がいいと思うんだ。うん。さすがに4畳半の方のカーペットまで買う余裕はなかったので、とりあえず寝起きする予定の6畳に敷こうかと。本当は今日敷きに行く予定だったんですけど、雨で動くのが億劫で。まぁ、明日以降でもいいやぁ、と。

久々に、昼寝をたくさんしました。んー、4時間くらい(笑)腰が痛くなったから起きたけど。もう少し寝ていたかった・・・。

さて。何だか小ネタな気分なので、いってみましょ。

**********

「私ね、思うの」

そう切り出す少女。

「パパを見てると、『愛』って『責任』なんだなぁ、って」

まだ十代の少女の大人びた台詞と表情にも、ライアンは驚かなかった。
この美しい少女は裏表のないさっぱりとした性格だから、子どものような無邪気さで時に幼く見えることがある。
しかし、双子の兄同様とても聡明で、物事の本質を見極める眼を持っている。

「普段シェラ、シェラ言ってお馬鹿な面ばっかり見せてるけど、あれで意外とちゃんと考えてるのよね」

何だか酷い言いようだが、ソナタは父のことをとても尊敬していた。
だからこそのこの話題だと思ったので、ライアンは微笑みを浮かべて頷いて見せた。

「しょっちゅう喧嘩してるけど、シェラのこと悪く言うの、聞いたことないの」
「そりゃあ、パパさんベタ惚れだもん」
「それもあるんだけどね。ソナタ、パパに何で? って訊いたことがあるの」
「何だって?」
「『俺が選んだんだから、悪く言うはずがないだろう?』って」
「わぉ。かぁっこいいなぁ~」
「ソナタもそう思った」

巨大パフェを頬張る彼氏の前で、ちゅー、っとアイスコーヒーで喉を潤す。

「パパって、割と何でも『いいよ』って言うんだけど、適当に言ってるわけじゃないんだなぁ、って。結婚する相手も、私たちが出来たことも、仕事のことも。全部自分で選んで、自分で決めて。だから、どんな結果になってもそれは自分に返ってくることだ、って思ってるんだよね」
「うん」
「それで文句を言うのは、筋違いだって」
「そうだね。それに、パパさん頭いいから、ある程度結果も見えてるんだろうしね」
「そうそう。私もカノンも、もちろんシェラも。どうしても行き詰ると、やっぱりパパに意見を求めるのよね。パパの言うことが絶対じゃないっていうのは分かってるんだけど、それでも、パパの言うことなら信用して大丈夫だ、って思うの」
「うん。パパさんは、視野が広いからね。色んな面から見て、総合的に判断してくれる」

聞き上手な彼氏に、ソナタはいつになく饒舌になっていく。

「なんかね、それって都合のいい時だけパパを利用してるみたいで嫌だなぁ、って言ったら、パパは『それでいいんだ』って言ったの。『困ったときに思い出すくらいでちょうどいい。常に存在が意識されるようじゃ、ダメなんだ』って」
「パパさんの『親』に対する感覚は、法学理論だね」
「うん。あれでも一応法学博士だし。パパは、たぶんうちの法律なの」
「じゃあ、シェラさんが憲法だね」
「そうそう。パパって、普段はなぁんにも言わないの。でもね、真っ平らな道を歩いてて、パパが『その先は崖だから止まれ』って言ったら、私もカノンも、シェラだって、ピタッて止まるの」
「そういう関係、すごくいいなって思う」
「ありがと」

にこぉ、と嬉しそうに微笑む少女に、ライアンもにっこりと笑った。

「──で? どうして、突然そういう話になったのかな?」

そう切り出す彼氏に、ソナタはやはり笑顔で答えたのである。

「ライアンが『お嬢さんをお嫁に下さい』って言って、パパが『ダメだ』って言ったら、どうしようかなぁ~、と思って」
「・・・・・・」

先ほど買ったばかりの指輪を左の薬指にはめ、極上の笑みを浮かべてそんなことを告げる少女に、ライアンは生まれてこのかた感じたことのない胃の痛みを覚えたのだった。


**********

ライアンは、一番デキる子です。けれど、うちで唯一、捨てられフラグが立ってる子でもあります(笑)きっと、海に行ったときに「ソナタ、シェラとかカノンと違ってライアンでなくても平気だと思うの」と言われたとき、彼は笑顔の裏で泣いていたのではないかと(コラ)
いや、ソナタはライアンと幸せな家庭を作りますけどね。子どもはたくさん生まれるのです。ヴァンツァーがグランパと呼ばれても、きっとシェラはシェラなんだろうなぁ。アリスおじちゃまは子どもたちに大人気。たとえ無愛想でも、子どもはすべて分かっているのです。
それを見て、ちょっと寂しそうな顔をするカノンと、分かってるのか分かってないのか、「いやぁ、すごいパワーだ・・・俺はお前で手一杯だわ・・・」と呟くキニアン。膨れた顔をしつつも、口許を綻ばせるカノン。

世界中、幸せになれ!
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