小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
イガイガします。会社も家も加湿器ついてるんですが、会社が酷いんだよな。家はまだまし。
あ、楽園祭のために、制服用意しなきゃ・・・身分証はこれから会社休んで作るからいいとして、制服・・・セーラー系にするか、ブレザーにするか・・・コピーバンドやるのかな? 楽しみす!
あ、楽園祭のために、制服用意しなきゃ・・・身分証はこれから会社休んで作るからいいとして、制服・・・セーラー系にするか、ブレザーにするか・・・コピーバンドやるのかな? 楽しみす!
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『ハッピーシンセサイザ 君の 胸の奥まで 届くようなメロディ 奏でるよ』
カノンの突発的な行動に、珍しくさしたる動揺もなかったのか、キニアンはすぐにサビの振り付けを踊り出した。
ほんのちょっとだけ『つまんないのー』と思いはしたカノンだったが、少しずつ成長しているらしい彼氏の姿が嬉しくもあった。
『くだらないタテマエや やなこと全部 消してあげるから この音で』
そう、キニアンと一緒にいると、ギスギスしていた心もすぅーっと凪いでいく。
本当は、彼がかっこいいことなど自分だけが知っていればいいのだけれど、どうせ鈍感な青年は自分に向けられる秋波など気づかないのだから気にすることはない。
──ぼくが先に見つけたんだから。
天使だ、王子だ、と言われている裏で、カノンがこんなことを考えていると知っているのは、今この場ではソナタくらいのものだろう。
「あーあ、嬉しそうな顔しちゃって」
可愛いんだから、まったく、と笑みを零す黒髪の少女。
『何の取り柄もない ぼくにただひとつ 少しだけど出来ること』
ちょっとお勉強は出来るけれど、顔が可愛いこと以外人に自慢出来ることなどない。
素直じゃないし我が儘だしやさしく出来ないし怒ってばかりだけど。
『心躍らせる 単純な気持ち 電子音で伝えるよ』
ほんとは、ほんとは────大好きなんだから!!
+++++
『好きになること 理屈なんかじゃなくて こじつけなんて いらないんじゃない?』
そう、認めてしまえばとても簡単なこと。
妹の前ではあんなに甘く響く声が、同級生の前だとあまりにも硬質で。
笑顔なのに笑っていないから──自分の前だとどんな音になるのか、それが知りたかった。
『時代のせいと諦めたらそこまで 踏み出さなくちゃ 何も始まらない』
カノンの歌声に、キニアンは内心で頷いた。
あのとき踏み出したから──それを『恋』だと自覚はしていなかったけれど、声を掛けたから、今がある。
もしこれが『本能』だというのなら、きっと五感を超えた部分で惹かれていたのだろう。
──感性が訴えたら、それが真実。逆らっちゃダメよ。
自分の感性を信じられなくなったら芸術家は終わり。
そう教えてくれた母に、口には出さずに感謝した。
『ごめんね夜遅く 寝るところだったでしょう?』
『驚いた わたしも かけようとしてた』
恋人どうしのやり取りに、カノンとキニアンの顔に自然と笑みが浮かぶ。
『心の裏側をくすぐられてるよな 惹かれ合うふたりに 幸せな音を』
声を揃えて歌うふたりに、会場からは自然と手拍子が起こった。
**********
あと1回くらいでしょうか。眠気がピークなので、ごめんなさい。
『ハッピーシンセサイザ 君の 胸の奥まで 届くようなメロディ 奏でるよ』
カノンの突発的な行動に、珍しくさしたる動揺もなかったのか、キニアンはすぐにサビの振り付けを踊り出した。
ほんのちょっとだけ『つまんないのー』と思いはしたカノンだったが、少しずつ成長しているらしい彼氏の姿が嬉しくもあった。
『くだらないタテマエや やなこと全部 消してあげるから この音で』
そう、キニアンと一緒にいると、ギスギスしていた心もすぅーっと凪いでいく。
本当は、彼がかっこいいことなど自分だけが知っていればいいのだけれど、どうせ鈍感な青年は自分に向けられる秋波など気づかないのだから気にすることはない。
──ぼくが先に見つけたんだから。
天使だ、王子だ、と言われている裏で、カノンがこんなことを考えていると知っているのは、今この場ではソナタくらいのものだろう。
「あーあ、嬉しそうな顔しちゃって」
可愛いんだから、まったく、と笑みを零す黒髪の少女。
『何の取り柄もない ぼくにただひとつ 少しだけど出来ること』
ちょっとお勉強は出来るけれど、顔が可愛いこと以外人に自慢出来ることなどない。
素直じゃないし我が儘だしやさしく出来ないし怒ってばかりだけど。
『心躍らせる 単純な気持ち 電子音で伝えるよ』
ほんとは、ほんとは────大好きなんだから!!
+++++
『好きになること 理屈なんかじゃなくて こじつけなんて いらないんじゃない?』
そう、認めてしまえばとても簡単なこと。
妹の前ではあんなに甘く響く声が、同級生の前だとあまりにも硬質で。
笑顔なのに笑っていないから──自分の前だとどんな音になるのか、それが知りたかった。
『時代のせいと諦めたらそこまで 踏み出さなくちゃ 何も始まらない』
カノンの歌声に、キニアンは内心で頷いた。
あのとき踏み出したから──それを『恋』だと自覚はしていなかったけれど、声を掛けたから、今がある。
もしこれが『本能』だというのなら、きっと五感を超えた部分で惹かれていたのだろう。
──感性が訴えたら、それが真実。逆らっちゃダメよ。
自分の感性を信じられなくなったら芸術家は終わり。
そう教えてくれた母に、口には出さずに感謝した。
『ごめんね夜遅く 寝るところだったでしょう?』
『驚いた わたしも かけようとしてた』
恋人どうしのやり取りに、カノンとキニアンの顔に自然と笑みが浮かぶ。
『心の裏側をくすぐられてるよな 惹かれ合うふたりに 幸せな音を』
声を揃えて歌うふたりに、会場からは自然と手拍子が起こった。
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あと1回くらいでしょうか。眠気がピークなので、ごめんなさい。
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