小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
熱を出したあとから呼吸器の調子が悪く、ほぼ毎週病院通いでした。アレルギーの検査をしたり、喘息の吸入器をもらったり、来週は出張だったり。
今年は奇数の月にものすごく仕事が忙しくなって、『魔の奇数月』と個人的に呼んでいるのですが、今月も、まぁ・・・ふとしたときに人にやさしく出来なくなるくらい疲れています。
咳は良くなったのですが、またこれから寒暖差が出てくると、アレルギー反応起こして苦しくなるんだろうなぁ、と。
せっかくの11周年に何も書いていないので、夏が終わる前にちょこっとだけ。
うちのサイトに来る人で、『かっこいいヴァンツァー』を求める人はいない! という信念の元、書きます。
今年は奇数の月にものすごく仕事が忙しくなって、『魔の奇数月』と個人的に呼んでいるのですが、今月も、まぁ・・・ふとしたときに人にやさしく出来なくなるくらい疲れています。
咳は良くなったのですが、またこれから寒暖差が出てくると、アレルギー反応起こして苦しくなるんだろうなぁ、と。
せっかくの11周年に何も書いていないので、夏が終わる前にちょこっとだけ。
うちのサイトに来る人で、『かっこいいヴァンツァー』を求める人はいない! という信念の元、書きます。
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「──お・・・俺からシェラを取り上げるというのか・・・?!」
驚愕に藍色の目を見開き、唇を戦慄かせながら顔面蒼白になる美貌の男に、金と黒の天使は目をぱちくりさせた。
「お前、ビビり過ぎだろう」
冷静なツッコミを入れるのは、銀色の天使。
宝石のような菫色の瞳は、呆れているのか蔑んでいるのか、半眼だ。
「た、頼む! それならせめて子どもたちは・・・子どもたちだけは残して行ってくれ!」
土下座せんばかりの必死の形相に、リィとルウは思わず声を揃えて「「う、うん」」と答えた。
当の子どもたち──四つ子の天使たちはといえば、父の足元にくっつきながら『きょとーん』としている。
ほっとした表情で四つ子をいっぺんに抱きしめた男を後目に、シェラは「しっかり留守番してるんだぞ」と行ってさっさと家を出た。
──もちろん、その言葉は子どもたちではなく、その父親に向けたものだ。
ファロット邸を後にした金黒天使は、少し心配そうな顔でシェラに話しかけた。
「なぁ・・・いくら慣れているとはいえ、大丈夫か、黒すけひとりで四人も」
「ふたりくらい、連れて来れば良かったかな?」
その言葉に、シェラは「問題ありません」と涼しげに笑った。
「あいつたぶん──子守と子育ての天才だと思うんです」
そしてシェラは、子守どころか食事の心配すらせず、家を出てきていたのだった。
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「パパ~」
「パパ~」
子どもたちのために桃のシェイクを作っていたヴァンツァーの元へとやってきたアリアとリチェルカーレは、「ん?」と穏やかに自分たちを見下ろしてくる父に、一生懸命訴えかけた。
「「あのね、あのね」」
「プールはいりたいの」
「プールしたいの」
いいでしょ? いいでしょ? と飛び跳ねている次女と三女に、ヴァンツァーはにっこりと笑った。
「あぁ。じゃあ、お昼ごはんを食べたら、みんなで行こうか」
『行こう』と言っても、行くのは敷地内の温水プール施設へだ。
大人でも十分広く感じる競技用プールの他に、四つ子が生まれてからちいさな子ども用のプールも作った。
滑り台付きのそれを、子どもたちも気に入っていたのだけれど。
「ちがうの」
「ちがうの」
「──違う?」
「んとね、おにわでするの」
「まぁるいの、するの」
軽く首を傾げたヴァンツァーだったが、ふと思い当たって苦笑した。
「あー・・・」
娘たちと視線を合わせるようにしゃがみ込んだヴァンツァーは、ふたつ並んだ銀色を頭をゆっくり撫でた。
「悪い。うちにビニールプールはないんだ」
「「──ないの?!」」
シェラが出掛けたときのヴァンツァー並に愕然とした表情になる娘たちに、ヴァンツァーはもう一度「悪い」と謝った。
「アリア? リチェ?」
「どうしたの?」
そこへやってきた黒髪の天使たちを視界に入れたヴァンツァーは、今にも泣きそうな娘たちに言った。
「ご飯を食べたら、皆で買いに行こうか」
シェラが聞いたら「また甘やかして」と呆れた顔をするのは分かっていたのだけれど、『ぱあぁぁぁ!』と瞳と言わず顔中輝かせている子どもたちを見ると、やはり何でもしてやりたいと思ってしまうヴァンツァーなのだった。
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続く。
うわ、全然書けない。でも、パパヴァンツァーは鉄板だと信じている。
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