小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
当サイトは11周年を迎えました。人生の3分の1をこのサイトとともに生きているんだなぁ、と感慨深く思っております。
ひとえに、皆様のおかげです。亀以下の更新ですのに、こんなにもたくさんの方にいらしていただけて、しかも、新しいお客様まで増えているという素晴らしさ。本当に、本当にありがとうございます。
おそらく皆様お気づきかとは思いますが、11周年記念小説などというものは書けません・・・8周年くらいから書き続けているものも全然終わらない始末ですので、少しでもそれを進めていきたいなぁ、と思います。まぁ、4周年からのも進んでないんですが・・・。
今日は会社の上司に、部下一同から還暦のお祝いを渡しました。やはり、人が喜ぶ顔を見るのは嬉しいですね。贈り物を考えるときは、受け取った人がどんな反応をしてくれるだろう、ととてもワクワクしながら、ほんの少し心配な気持ちもありつつ、一生懸命考えます。
小説を書くときもそうで、私の書いたもので誰かが笑顔になったり、喜んだり、ときに切なくなったり哀しんだり、そういう、気持ちを動かす着火剤になれたら嬉しいなぁ、と思っています。
なかなか筆が進まないことはあっても、きっと書くことはずっとやめないと思いますので、どうぞこれからもお時間のあるときに覗いてやってください。
皆様にとって素晴らしい明日が、毎日続きますように。
ちょこっとだけ小ネタ。書けるかな・・・
ひとえに、皆様のおかげです。亀以下の更新ですのに、こんなにもたくさんの方にいらしていただけて、しかも、新しいお客様まで増えているという素晴らしさ。本当に、本当にありがとうございます。
おそらく皆様お気づきかとは思いますが、11周年記念小説などというものは書けません・・・8周年くらいから書き続けているものも全然終わらない始末ですので、少しでもそれを進めていきたいなぁ、と思います。まぁ、4周年からのも進んでないんですが・・・。
今日は会社の上司に、部下一同から還暦のお祝いを渡しました。やはり、人が喜ぶ顔を見るのは嬉しいですね。贈り物を考えるときは、受け取った人がどんな反応をしてくれるだろう、ととてもワクワクしながら、ほんの少し心配な気持ちもありつつ、一生懸命考えます。
小説を書くときもそうで、私の書いたもので誰かが笑顔になったり、喜んだり、ときに切なくなったり哀しんだり、そういう、気持ちを動かす着火剤になれたら嬉しいなぁ、と思っています。
なかなか筆が進まないことはあっても、きっと書くことはずっとやめないと思いますので、どうぞこれからもお時間のあるときに覗いてやってください。
皆様にとって素晴らしい明日が、毎日続きますように。
ちょこっとだけ小ネタ。書けるかな・・・
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「──やるよ」
そう言って彼に渡されたのは、手のひらに乗るちいさな箱だった。
見慣れた大きさの、しかし、彼が受け取ることはこれまで皆無と言っても良いほどに珍しい大きさの箱に、自然と目が丸くなる。
「・・・これは?」
「いらなければ捨てろ」
どこかで聞いたことのある台詞に、男は苦笑を零す。
「たとえこれがびっくり箱でも、受け取るよ」
そう返せば、彼の前にいる美貌の青年は「ふん」と鼻を鳴らした。
どうでも良さそうな顔をしているが、ほんの少し耳が紅い。
それを視界の端にみとめて、箱を開けた。
出てきたものに、また目を瞠る。
「──これは・・・」
「どうせだからな。お前が身に着けそうもないものにした」
してやったり、とちょっと悪い顔になった青年と箱の中身を交互に見る。
大きさからしてピアスか指輪だろうと思っていたが、石付きの指輪だとは思わなかった。
太めのプラチナの台にダイヤだから、男がしてもそうおかしいということはなさそうだが。
それでも、10石も石が並んだ、シンプルだけれど華やかな指輪は、これまでしたことがなかったので多少戸惑いがある。
「まぁ、1年遅刻だが」
「え?」
「10年目の記念に、贈るんだろう?」
10石のダイヤが並んだアクセサリー、と言われ、彼はその形の良い唇に薄っすらと笑みを浮かべた。
「あぁ。そうだな」
「あ、ちなみにそれ中指用だからな。なぁ、驚いたか?」
わくわく、と。
子どものように瞳を輝かせる様子はあまり見ないものだったので、正直彼は指輪よりもそちらの方に目を奪われた。
「あぁ・・・驚いたよ────考えていることが同じで」
「──は?」
菫色の瞳を真ん丸にする最愛の人に、彼もちいさな箱を差し出した。
中には、他よりすこし大きめのプリンセスカットのダイヤを中心に、合計11石のダイヤが並んだ指輪。
アームは男がもらったものより細身だが、チャネルセッティングでデザインも似ていた。
「気に入っただろう?」
「・・・・・・」
同じようなデザインの指輪を渡しておいて、気に入らないなんて言うはずがない。
けれど──。
「・・・なぁ、これ、ちょっと」
「──ちなみに、それは小指用」
「──え?」
「俺がお前に渡す指輪のサイズを間違えるわけがないだろう」
不遜に言い切られた言葉に軽く眉を顰めたものの、すぐにそれはほろりと解けた。
「・・・また10年後は、もっと驚かせてやるよ」
──指輪より、未来を約すその言葉の方が嬉しい。
そんなことを言ったら、怒られるだろうか?
余計なことを言わなくてもいいように、彼は軽く身を屈めて、愛する人の唇を啄んだのだった。
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スイートなんちゃらダイヤモンド的な。
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