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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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導入してる会社が多いのか、これまで乗ってた6時12分発の電車だと座れるかどうかギリでして・・・1時間以上乗ってるのに座れないって、それだけで体力消耗するので、だったらもう1本早く6時のを、と思っている次第ですが、まぁ、みんな考えることは一緒だよね(笑)

昨日は眠くて、23時には寝てました。そしたら、4時前に目が覚めました。だいたい5時間。ちゃんといつものサイクルで目が覚める辺り、人間ってすごいなー、と思います。

さ。きっと長くなるので続きはWebで(違)語るのはお侍様たちについてですので、ご興味のない方は全力でスルーして下さい。

さて、怒涛の勢いで追っかけているお侍様たち。DVDだけでなく、小説版もあるそうな。んー、賛否両論です。アニメで描かれなかった部分があるのはいいけど、文章に魅力がないらしいよ(笑)それって、小説として どーよ?(笑)でもなー、大戦時代のヒョーゴさんとキュウゾウは見たいよなー。今、私が書いてる文章なんて、一応アニメに則ってはいますけど捏造もいいと こですからね。

ユキノさんがシチロージ拾って5年になるって言ってたから、大戦が終わって5年なのかと思ってたら、シチさん救命ポッドの中で5年間眠って たらしく・・・10年経ってるんだってさ。今20代後半(であろう)のきゅーちゃんが10年前って10代ですよ? 紅顔の美少年もいいところでしょうよ。身体も出来て ないでしょうから、今よりもっと線が細いことでしょう。それが、顔色ひとつ変えずにサックサク雷電だの紅蜘蛛だの斬ってくんですから、見てた人たちびっくりだったろうなー。

考 えて戦ってたんじゃ死ぬから、ほとんど反射で動いていたと思います。いかに効率良く斬るか。それが、無駄のないあの剣舞になったんでしょうねぇ。彼は、努 力型というよりも、天才型なんだろうな。もちろん腕を磨くための鍛錬はしたのだろうけれど、どちらかと言えば基本の型を徹底的に身につけるというよりは、 実戦の中で強くなっていくタイプ。吸収力が半端ないタイプの剣士さんな気がします。
結構面倒くさがりかも知れませんね。だからこそ、無駄のない動きが出来る。怪我しても、あんまり気にしなさそうだし。それを見てる周りがハラハラするような。刀を握るのに支障がなければいい、っていう感じ。で、ヒョーゴさんに怒られてればいい(笑)

たとえば・・・

**********

「──ちょっと待て」

背後から意図的に低められた声を掛けられ、キュウゾウは首だけで振り向いた。
収まりの悪いふわふわとした金髪に、色素の薄い肌と瞳の配置された顔は、出来の良い人形のような美貌。
まだ育ち盛りで腕も身体も華奢と言っていいほどに細く、戦場にいれば真っ先に命を落としそうなタイプだというのに、南軍の、特に空軍にあってその名を知らぬものはないと言われる『紅い死神』ことキュウゾウ少年。
己の身体を機械化し、更にはその規模が大きければ大きいほど力と富みを象徴するという機械のサムライである雷電や紅蜘蛛はおろか、二の丸や本丸といった巨大戦艦ですら木の葉のようにスッパリと斬る凄腕の剣士。
空軍の特攻部隊・斬艦刀乗りである少年剣士は、その必須条件とされる『振動斬り』を、ほとんど意識せずとも発動させることが出来る天才剣士であった。
『振動斬り』とは、生身のサムライが意識を集中させることで刃に超振動を起こし、大木だろうが岩だろうが鋼鉄のサムライだろうが、何でも切り裂くという必殺の剣のことである。
生身の人間が雷電や紅蜘蛛と渡り歩くには、この『振動斬り』が出来ねば話にならない。
また、この『振動斬り』を機械の身で行うことは自殺行為であるため、生身のサムライであるからこそ扱える究極の剣技と言えた。
しかし、この妙技を会得するのは至難の業で、生きるか死ぬかという極限の部分でようやく発動出来るようになるサムライもいるくらい。
キュウゾウのように、それこそ一瞬で、しかも両手に下げた2本の刃に同時に超振動を起こせるサムライなどそうはいない。
まだ10代でありながら、彼はその美貌と剣技でもってとてつもない有名人であった。

「・・・」

振り返った先には相方がいて、キュウゾウはいつもの無表情ながら足を止めてやった。
相方である青年は、長い黒髪を一部結い上げたなかなかの洒落者で、口には黒い紅が引かれている。
太陽に近い場所を飛ぶ斬艦刀乗りゆえか、その顔には常に色のついたサングラスが掛けられている。
身長差があるため、目の前に立たれるとキュウゾウは自然と相方──ヒョーゴを見上げる形となる。
見上げるとは言っても頭半分ほどの身長差であるから、目線を上げると言った程度だが。
切れ長の紅い双眸は、その無表情さもあってより鋭い印象を与えてくるが、ヒョーゴにとっては慣れたもの。
まだ少しふっくらとした感の残る頬やふわふわの金髪と合わせて見れば、育ちの良い猫のように見えなくもない──そう思って油断していると、実は虎の子だったりするのだが。

「腕を出せ」
「・・・?」
「さっき撃たれただろうが。お前のコートが紅いから誤魔化せるとでも思ったか」
「・・・いい」
「いいわけがあるか、この馬鹿がっ!」
「・・・・・・」

頭上から雷を落とせば、固く目を瞑ってひゃっと首をすくめて見せるのも、どこか年相応で可愛らしい印象を受ける。

「お前の代謝の良さはよく知っているが、甘く見て放置してると傷が酷くなったり、化膿したり──最悪刀を握れなくなるかも知れんぞ」
「・・・・・・」

それは困る、と思ったのか、形の良い眉が寄せられた。

「いつでも出撃出来るようにしておくのも、軍人の務めだとは思わんか」
「・・・・・・」

しばしの沈黙の後に、こくっ、と。
分かったのか分かってないのか、その表情からは読み取れないながら、大人しく腕を預ける気にはなったのだろう。
二の丸の、自分たちに与えられた部屋へ入ると、ヒョーゴはキュウゾウに上着を脱ぐよう言った。
彼の通り名の由来でもある、紅いコート。
今までに斬ってきたものたちの血で染まったと噂されるそれは、空中を自在に駆けまわる彼の動きを制限することのない、なかなかに伸縮性に富んだ素材で作られたものだった。
長い裾には、深めのスリットが入っている。
コートの下の痩躯は、彼の身の軽さを想像させるに十分なものではあったが、この細い身体でどうやって自分の5倍も10倍もある雷電やら戦艦やらを斬って捨てるのか、まったくもって分からない。
細い身体にぴったりとしたインナーも、己の動きを極力制限することがないよう伸縮性のある素材で、特に肩の可動域を確保するために腕は覆うが肩は丸出しという造りになっている。
急所である首元や胸、背骨を通っての腰や腹には、これも薄手ではあるが丈夫なプロテクター。
食べるものにも着るものにもまったく頓着しない性格であるキュウゾウを見兼ねた目の前の相方が選び、与えてやったものである。

「肩は動くか」
「・・・うむ」

利き手は左であるが、二刀流を扱うキュウゾウはほとんど両利きだ。
その右肩に近い二の腕部分に、裂傷と軽い火傷痕。
滲んだ血はほとんど固まっているが、もともとが白い肌なだけに痛々しい。
ここは戦場だからもっと酷い傷も見慣れているし、確かにこの程度では掠り傷とも言える。
しかし、鬼神の如き活躍を見せる少年剣士は彼らの属する南軍にとって必要な人材であり、数多のサムライが生身・機械問わず在籍しているとしても、その存在を軍の上層部が識別出来る程度には不可欠でもあった。
コートを脱がせ、手当てをしようとしたヒョーゴではあったが、血と焦げ跡のついたインナーを見るなり顔を顰めた。

「おい、上全部脱げ」
「・・・?」
「手当てが済んだら、コートと一緒に繕ってやる」
「──出来るのか?」

珍しくも目を瞠るという表情を浮かべて見せた相方に、ヒョーゴはわざとらしく言ったものだ。

「刀を持たせれば鬼のように強いキュウゾウ殿が? 針を使うことはおろか、魚の身をほぐすのも苦手という超絶不器用な御仁だとは、なかなかに興味深いことですなぁ?」
「・・・・・・」

むっ、と。
眉を寄せ、軽く頬が膨らんだのを見て、ヒョーゴはちいさく笑った。

「この程度、誰だって出来る」
「・・・俺は出来ん」
「お前は全神経、全細胞が、刀を振るうことに特化されすぎなんだよ」
「・・・戦えればいい」
「確かに。ほら、早く脱げ」

言われた通り、大人しく上半身に身につけていたものをすべて脱ぎ捨てた。
ガリガリとまではいかずともかなり華奢な部類に入る少年ではあったし、腰はかなり細かったが、意外とその肩は広く、腹筋はうっすらと割れているのが分かる。
真っ白い肌ながら、痛々しいとか、脆弱だとは思わせない身体。

「相変わらず、細いな。ちゃんと食ってるのか」

こくり、と頷きを返す相方に、疑わしげな視線を向けつつも傷口の手当てを行うヒョーゴ。
綿に消毒液を染み込ませるのが面倒だったのか、それとも広範囲を消毒した方が良いと判断したのか、ヒョーゴは消毒液の瓶を傷口の上で逆さにした。

「・・・・・・」

僅かに顔を顰めたところを見ると、血は固まっていてもまだ傷口は塞がり切っておらず、しみたのだろう。
この程度の傷はものともせずに敵軍に突っ込んでいく男ではあったが、痛覚がないわけではない。
ただ、それよりも目の前の敵を屠ることに神経を傾けているだけ。
集中するのは良いことだが、しかし、痛みを意識から引き剥がすほどに戦いに意識を向けるのは考えものだ。
痛覚は、己の身の安全を守る砦。
指先や足先など、末端であればあるほどちいさな痛みでもひどく感じるのは、なかなか注意が向かないからだ。
頭部の裂傷などは傷口に対してだいぶ出血量が多かったりもするが、これも実際よりも酷い傷だと思わせることで、急所の塊である頭部を守るため。
人間の身体は、特に戦場に身を置くものは、痛覚が発達しすぎていても話にならないが、痛みを感じなければそれだけで命取りになることもある。
キュウゾウはどちらかと言えば戦いに没頭することで痛みを忘れる性分であり、額から夥しい血を流していても、目に入らない限りは気にもしないという、なかなかに相方泣かせの御仁でもあった。

「だが、さすがに傷跡は少ない。綺麗な肌だ」

そもそも、敵からの攻撃をまともに喰らうということをしないキュウゾウだ。
雷電の気合砲や、本丸の主砲ですら振動斬りで相手方に跳ね返し、銃弾は避けるか斬るかで対処してしまう。
ヒョーゴもかなり腕に覚えはあったが、さすがにそのような荒業を当たり前のように繰り出すことは出来ず、年下のこの少年をかなり買ってはいるのである。
固まった血を拭い取り、軟膏を塗ってガーゼを当て、包帯を巻いてやる。
その最後、仕上げとばかりにぎゅぅぅ、と傷口の上で結び目を作る。

「──っ」

さすがに堪えたのか、キュウゾウは歯を食いしばった。

「さ、おしまいだ」

そして、次の仕事とばかりに破れたインナーとコートを手にしたヒョーゴに、キュウゾウはぽつり、と呟いた。

「ヒョーゴ・・・」
「あん?」
「・・・痛い」

むぅ、と唇を尖らせているように見えなくもない少年に、振り返った男はにやりと笑った。

「──上等」

毎日が、こんなことの繰り返しだった。



**********

ヒョーゴさんって、こんな性格だったか・・・?
オカンだけど、軽くセクシーで結構直情的(キュウゾウ絡み限定)っていうイメージなんだけどなぁ・・・。
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