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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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まどろんでたら 夜が明け

一句出来ましたな(コラ)
最近、土日は昼近くまで寝てしまいます。かといって夜が遅いわけでもなく、日付変わった頃には寝てるんですが、よほど寝たいのかなぁ、と(笑)だって、朝目が覚めて二度寝して昼間で寝てるなら分かるんですけど、1回も起きずにストレートで昼までですからね。まぁ、普段の睡眠が短いこともあり、本当は休日だからといってあまり長いこと寝ていてはいけないんですけどね。これも一種の睡眠障害なんだろうなぁ、とは思いつつも、改善するつもりはなく(コラ)

友達から借りた『スキップ・ビート!』の新刊があまりにウケたので、ちょっとヴァンシェラにしてみましょうか。書けるかな・・・もちろん会社に漫画なんて持ってきてないので、記憶に残った台詞だけでどうにかなるか・・・まぁ、キャラを置き換えたくなっただけでほとんど原作と一緒なので、未読の方は控えた方がよろしいかも。

**********

──この部屋に入ったら、私は”セツ”・・・。

たとえ、現実の世界で何があろうとも、一歩この部屋に入ったら”セツ”にならなくてはいけない。
演技者として、遥か高みにいるあの人に恥じることのないように。
胸を張って、向き合えるように。
シェラはそう自分に言い聞かせ、一部をピンク色に染めた銀髪を掻き上げた。

「・・・ただいま」

するり、と羽織っていたジャケットを脱ぎ、ビスチェにホットパンツ、編上げブーツというハードな格好になった”セツ”は、部屋の中にいるだろう兄に向けて『帰宅』の挨拶をした。
返事がないな、と部屋の中を見渡した”セツ”は、1人掛けのソファにダラリと長身を沈め、テーブルの上に脚を乗せた兄の姿を見つけた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぁああ・・・」
「・・・」

ぬぼぉぉぉ、という表現がぴったりなほど緩慢な動作で、”カイン”が”セツ”に向けて返事らしきものをした。

「・・・もしかして、寝てた?」
「そのようだな」

自分のことなのに他人ごとのように言う兄に、”セツ”は軽く嘆息した。
彼の心を動かすのは、『演技』と『妹』だけ。
自分自身ですら、彼の興味の対象ではない。

「そんなとこでそんな格好で寝るくらいなら、ちゃんとベッドで寝ればいいのに」
「どこだろうと一緒だ」

お前が帰らないならどうせ眠れない、とのっそりと長身を起こした男は、当たり前のように告げる。
”セツ”はテーブルの下に落ちていたビールの缶を拾い、くすり、と笑った。

「可哀想な兄さん・・・あたしみたいな可愛い妹がいるせいで、おちおち寝てもいられないなんて」
「まったくだな」

自意識過剰とも取れる”セツ”の言葉にも、”カイン”は肯定を返す。

「いっそ俺だけを感じて生きればいいように、この部屋にでも閉じ込めておくか」

無表情のままじっとこちらを見つめてくる瞳は、何の感情も浮かべていないように見える。
さも当然、といった感じの台詞に、”セツ”は嫣然と微笑み返した。

「素敵・・・次のオフに、鎖、買いに行く?」

妹を溺愛する兄に負けず劣らず、”セツ”を動かすのも兄”カイン”の存在のみ。
その兄が望むのであれば、雁字搦めに彼に囚われるというのは、むしろ無上の喜びでしかない。
きっと”セツ”ならそう言うはずだ、とシェラは兄を見つめた。

──大丈夫。ちゃんと出来る。

ちゃんと、”セツ”になれる、とシェラは思った。
あんな現場を見られたあとだったから少し心配ではあったが、きちんと”セツ”として対応出来ているはず。

──”カイン”を演じているヴァンツァーさんに、恥じることのないように・・・

何の問題もない。
このあとは、「お風呂入ったの?」と兄に問い、「否」と返すだろう兄を風呂場に放り込んで、こちらもおそらく気にしていなかっただろう食事を一緒に摂る。
そうして、自分も風呂に入って眠るのだ。
何も変わらない、”セツ”と”カイン”の日常だ。

そうなる、はずだった。

無機質な携帯の着信音が、室内に鳴り響くまでは──。

「きゃっ」

──ど、どうして・・・?!

「元々きみの携帯に非通知でかけてくるのは、俺と事務所とレティシアくらいだった」
「・・・」

──どうして・・・? どうして、ヴァンツァーさんが・・・

「それも、俺と事務所に関しては解決済みだ」
「・・・」

──どうして、この部屋で・・・”カイン”を演じているときに、素に戻るの・・・?!

そんなことはありえない。
そんな中途半端なことを、このひとがするはずがない。
いつだって演技者としての自覚を促し、示してきたこのひとが。

「・・・嫌い、嫌いと言っておきながら・・・きみは一体、レティシアとどうなりたいんだ・・・?」

ギリッ、と強く掴まれた方が痛む。
けれどそれ以上に、彼の目が恐ろしくなったシェラだった。
怖いのとは、もしかすると違うのかも知れない。

──誰・・・? ヴァンツァーさんでもない、”カイン”でも・・・

記憶に引っかかるのは、”カイン”を演じているヴァンツァーが時折見せる、まったく別の顔。
抜き身の刃のような、触れるだけで人を傷つけてしまいそうな瞳をした男。

「あ・・・」

クッ、とビスチェの胸元に、長い指が入り込んでくる。
ベッドの上でのしかかられる格好になったシェラは、身の危険云々よりも、『どうにかしなくては』という思いの方がずっと強かった。

──”カイン”に、戻ってもらわなくちゃ・・・

グルッ、と反転する視界。
大きく目を瞠る兄の腹の上に跨り、”セツ”はぺろり、と唇を舐めた。

「あら・・・兄さんったら、嫉妬してるの・・・?」
「・・・」
「電話がかかってきたくらいでそんなに怒るなんて」

くすくす、っと悪戯っぽい笑みを浮かべる”セツ”に、男の目がすっと細くなる。
それを見て、シェラは満足そうに微笑んだ。

──あぁ、『帰って』きた。

「そんなに心配なら、本当に鎖に繋ぐ?」
「・・・」
「それとも・・・あたしが、消えない痕でもつけてあげましょうか・・・?」

言って、”セツ”は身を屈め、兄の首筋に唇を押し当てた。
そこではっと我に返るシェラ。

──えっと・・・どうするんだっけ・・・?

押し当てたはいいが、『キスマーク』なんてものをつけるような経験はこれまでまったくなかったのだ。

──えっと、えっと・・・えいっ!!

「ぃ、っ・・・」

微かに漏れた声に、”セツ”は兄を見下ろした。

「セツ・・・」

咎めるような声に、ぱちぱち、と瞬きをする。

「・・・これは『キスマーク』じゃなくて、『歯形』と言うんだ・・・」

呆れたように、疲れたように呟く兄に、”セツ”はちょっとむくれた顔をして見せた。

「・・・仕方ないじゃない。兄さんのおかげで、そんなの、つけたこともつけられたこともないんだから」
「なくて良かったよ」

あったらその男を殺しかねない瞳をした男は、妹を腹の上に乗せたまま、ゆっくりと身を起こした。


**********

たぶん、こういう展開なんじゃないかな? で、ギリッギリの理性を、『演技中』という名目でかき集めて苦悩する”カイン”兄さんが見たい(笑)
っていうかさ、敦賀さん、早すぎじゃね、理性吹っ飛ぶの?(笑)”カイン”として”セツ”を迎えようと決めた5分後にそれかよ! みたいな(笑)あなたから演技者としてのプライド取ったら、ただのめんどくさい似非紳士じゃないですか(笑)

いや、私はそんな、ヴァンツァーを彷彿とさせる蓮きゅんが大好きだよ。ヘタ蓮はデフォですが、最近ベタボ蓮というのも加わって、もう、ダメ男街道まっしぐらな感じがたまらん(笑)クー・ヒズリはあんなにかっこいいのに・・・いやむしろ、社さんの方がかっこいいと思う今日このごろ・・・。

書きたくなったらまた書く。今回はほんと台詞使いまわしただけ。お粗末。


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