小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
大変だなぁ。色々とね。
**********
「──兄さん。サラダだけじゃなくて、オムレツとトーストも食べないとダメよ」
「・・・・・・」
寝起きのぬぼぉぉぉ、とした緩慢な動作でフレンチドレッシングのかかったサラダを口に運ぶ兄に、”セツ”はきゅっと眉を寄せて告げた。
「結局昨夜は食べないで寝ちゃったし・・・」
甲斐甲斐しく兄の食事の世話をしながら、”セツ”は──否、シェラは、紅く染まりそうな顔を隠すために軽く俯いた。
──あああ、もう! シェラ、思い出したらダメだ!!
そう言い聞かせようとすればするほど、人間というのは忘れたい出来事を鮮明に思い出してしまうものだ。
+++++
「なくて良かったよ・・・これから先も、なくていい」
「あら。必要になるかも知れないでしょう?」
「・・・なぜ?」
ちょっと顔を顰める兄に、ふふっ、と微笑む”セツ”。
「兄さんが、他の女に色目を使われて迷惑してるときとか。あたしが、『虫よけ』の印つけてあげるため」
だって兄さん、最高に素敵なんだもの、と嬉しそうに笑み零す妹に、”カイン”は軽く嘆息した。
「・・・それなら、俺はやはりお前に首輪をつけておこうかな」
そう、無表情のまま呟いた”カイン”は、太腿の上に腰を下ろした”セツ”を軽く抱きしめるように拘束し、あらわになった細い肩口に顔を埋めた。
「──にいさ」
飛び跳ねそうになる心臓を必死で抑えつけたシェラは、すぐ耳元で「すぅぅ・・・」という呼気が聞こえてきて思わず脱力した。
──・・・寝てる・・・。
”セツ”が自分の目の届く範囲に戻ってきて安心したのだろう。
ぷつり、と糸が切れるように、”カイン”は”セツ”を抱きしめたまま熟睡していた。
+++++
──・・・ぐっすり寝てるのに、腕から抜け出せないし・・・。
結局、抱き合ったまま眠ることになってしまい、シェラはほとんど一睡もしていなかった。
けれどそんなことはおくびにも出さず、今日は長丁場のロケに向かう兄のために、栄養バランスのとれた朝食を用意したのだった。
「それ全部食べなかったら」
「・・・食べなかったら・・・?」
「兄さんの愛を・・・疑っちゃうかも知れない」
悪戯っぽい笑みを浮かべる”セツ”を、”カイン”はあろうことか鼻で笑った。
──は、鼻で笑われた?! わ、私、何か変なこと言った?!?!?!
自分の演技が及第点に達していないのだと焦ったシェラは、続く”カイン”の言葉に目を瞠った。
「出来もしないことを、よく言う」
「・・・・・・」
「まぁ、これは食べるが」
そう言って”カイン”は、もっきゅもっきゅと頬袋にひまわりの種を詰め込むハムスターのように、妹お手製の朝食を口に運んだのだった。
**********
原作の面白さの1万分の1も伝わらん・・・あぁ、なんか、ヲタヴァンが書きたくなるくらい、疲れてる自分がいるわ・・・。じゃあ、おやすみなさい。
「──兄さん。サラダだけじゃなくて、オムレツとトーストも食べないとダメよ」
「・・・・・・」
寝起きのぬぼぉぉぉ、とした緩慢な動作でフレンチドレッシングのかかったサラダを口に運ぶ兄に、”セツ”はきゅっと眉を寄せて告げた。
「結局昨夜は食べないで寝ちゃったし・・・」
甲斐甲斐しく兄の食事の世話をしながら、”セツ”は──否、シェラは、紅く染まりそうな顔を隠すために軽く俯いた。
──あああ、もう! シェラ、思い出したらダメだ!!
そう言い聞かせようとすればするほど、人間というのは忘れたい出来事を鮮明に思い出してしまうものだ。
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「なくて良かったよ・・・これから先も、なくていい」
「あら。必要になるかも知れないでしょう?」
「・・・なぜ?」
ちょっと顔を顰める兄に、ふふっ、と微笑む”セツ”。
「兄さんが、他の女に色目を使われて迷惑してるときとか。あたしが、『虫よけ』の印つけてあげるため」
だって兄さん、最高に素敵なんだもの、と嬉しそうに笑み零す妹に、”カイン”は軽く嘆息した。
「・・・それなら、俺はやはりお前に首輪をつけておこうかな」
そう、無表情のまま呟いた”カイン”は、太腿の上に腰を下ろした”セツ”を軽く抱きしめるように拘束し、あらわになった細い肩口に顔を埋めた。
「──にいさ」
飛び跳ねそうになる心臓を必死で抑えつけたシェラは、すぐ耳元で「すぅぅ・・・」という呼気が聞こえてきて思わず脱力した。
──・・・寝てる・・・。
”セツ”が自分の目の届く範囲に戻ってきて安心したのだろう。
ぷつり、と糸が切れるように、”カイン”は”セツ”を抱きしめたまま熟睡していた。
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──・・・ぐっすり寝てるのに、腕から抜け出せないし・・・。
結局、抱き合ったまま眠ることになってしまい、シェラはほとんど一睡もしていなかった。
けれどそんなことはおくびにも出さず、今日は長丁場のロケに向かう兄のために、栄養バランスのとれた朝食を用意したのだった。
「それ全部食べなかったら」
「・・・食べなかったら・・・?」
「兄さんの愛を・・・疑っちゃうかも知れない」
悪戯っぽい笑みを浮かべる”セツ”を、”カイン”はあろうことか鼻で笑った。
──は、鼻で笑われた?! わ、私、何か変なこと言った?!?!?!
自分の演技が及第点に達していないのだと焦ったシェラは、続く”カイン”の言葉に目を瞠った。
「出来もしないことを、よく言う」
「・・・・・・」
「まぁ、これは食べるが」
そう言って”カイン”は、もっきゅもっきゅと頬袋にひまわりの種を詰め込むハムスターのように、妹お手製の朝食を口に運んだのだった。
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原作の面白さの1万分の1も伝わらん・・・あぁ、なんか、ヲタヴァンが書きたくなるくらい、疲れてる自分がいるわ・・・。じゃあ、おやすみなさい。
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